見た目はできそうなのに… 授業をまじめに聞いていても勉強できない人たち
それぞれに合った勉強法を見つけ出せるかが、その後の進路に影響するのだろう。
勉強をした人ほど、頭が良くなると思われているところがある。しかし実際は、そうとも限らない。授業を聞いていても、テストでいい成績を残せない人もたくさんいるのだ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の勉強が得意ではない男女674名に「学校の授業について」の調査を実施した。
■理解力の差が原因か
「授業はきちんと聞いていたのに、勉強ができないほうだった」と答えた人は、全体で36.6%だった。
授業を聞いていても、頭に入らない人が一定数いるのだ。
「頭のいい人とそうでない人は、理解力が違うのだと思う。僕の場合は、聞いても一度で把握できない。理系の授業なんてまったくついていけなくて、テストも散々だった」(30代・男性)
■集中力の欠如
勉強をまったくしなかった人と授業を聞いている人が、同じ学力の場合もある。
「中学の頃は周囲の影響で、ヤンキーみたいなのとつるんでたから勉強をまったくしなかった。そのせいで高校は、地元で一番ランクの低いところしか行けなくて…。
生徒のほとんどは勉強せずに遊んでた奴らだけど、中にはまじめそうなのもいた。なんでそんな奴が、こんな学校しか入れないのか不思議だった」(40代・男性)
そんな疑問に当人は、集中力の欠如が原因と応えている。
「僕は集中力がなくて、授業を聞いているうちに他のことを考えてしまう癖があった。気がつけば話が進んでいるので、まったく理解ができないまま授業が終わる。さらにテストの時さえも、他のことを考えてしまうパターンも頻繁にあった」(30代・男性)
■見た目で勝手に頭がいいと思われる
見た目がまじめなせいで、勉強ができると勘違いされていた人も多い。
「スクールカーストでいえば中の下くらいで、見た目もまじめそのものだった。だから『勉強ができそう』に見られるけど、まったくそんなことはなく見掛け倒し。授業もちゃんとノートは取るけど、あまり頭に入ってない感じだったから」(20代・女性)
授業以外で勉強をすれば、伸びる可能性もある。
「隣の席の男子から勝手に『まじめで頭がいい』と判断されたのか、毎回『宿題を写させてくれ』と要求されるようになった。普段はそこまでまじめにやらないけれど、その子に見られるから…とがんばるように。
おかげで席替えするまでは、成績が良かった。きちんと予復習していれば、もっといい成績が取れたんだと思う」(30代・女性)
授業の理解力は各自で異なるのに、同じスピードで進行するために差が出る。それぞれに合った勉強法を見つけ出せるかが、その後の進路に影響するのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の勉強が得意ではない男女674名 (有効回答数)