辛いけど「人生の糧」になる? 学校を留年になって苦労した話3選
学生にとってつらい「留年」。じつは良いこともある?
小中学校では新年度が始まると、自動的に学年が1つ上がる。多くの人は勉強しようがしまいが、卒業に向けた階段を一歩登ることができるのだ。
ところが高校や大学の場合は、一定の成績を残すことができないと進級できずに留年することになる。留学や病気、バイトに明け暮れてしまった…など理由はさまざま。
そんな、留年を経験した人はどのくらい存在しているのだろうか?
■留年したことがある?
しらべぇ編集部では、全国の20代~60代の男女1,361名に留年経験の有無について調査を実施。
結果、「ある」と答えた人は、全体で11.3%。性年代別で見ると20代男性の割合が最も高く、19.5%。続いて、40代男性が18.5%となっている。
■留年経験者に苦労などを聞くと…
複数の留年経験者にエピソードを聞いてみた。
①制服が変わってつらい思い
「高校3年のとき留年したのですが、運悪く自分の下の世代から制服が学ランからブレザーに変わったんです。みんなブレザーなのに、1人だけ学ラン。その後制服を購入したのですが、やっぱり耐えきれなくて辞めました」
②後輩の態度が急変
「高校の時、長期入院が原因で留年することになりました。学校に行ったら、それまで先輩扱いしていた後輩たちが、遠巻きにクスクス笑っていて。その後、段々とタメ口に。まあ、同級生になったから仕方ないのでしょうが…。
つらかったけど、親が辞めさせてくれないので、1年間耐えた。その時の屈辱が、現在も糧になっている気はする」
③学費を自分で稼ぐ羽目に
「大学のときに単位が足りず留年をして、親から『学費はもう出さない』と告げられ、自分で稼がなくてはならなくなった。
『バイトで単位をとってる暇がないじゃないか』と思ったけど、自業自得だし、卒業したかったので一生懸命働きました。つらかったですが、いい意味で社会勉強になった」
④希望の会社に入ることができた
「大学で『就職留年』をして、1年間自分の希望するマスコミ業界への就職を目指しました。周りからは冷たい視線を投げかけられたこともありましたが、親がバックアップしてくれたので、がんばろうと。
念願叶ったときは、留年をして良かったなと思いました。そして、親に感謝する気持ちが大きくなりましたね」
留年はつらいものだが、その後の人生において「糧」になることもあるよう。留年した一年をプラスに使えるかどうかは、その人次第なのかも。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,361名 (有効回答数)