武田鉄矢の「フラリーマン擁護」に批判殺到 「ワンオペママには自分の時間ない」
武田鉄矢の家庭論に批判殺到。その理由とは…
6日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、武田鉄矢がフラリーマンと「家庭のあり方」について持論を展開。その内容に批判が集まっている。
■フラリーマンについて議論
番組では仕事後まっすぐ家に帰らないサラリーマン「フラリーマン」を紹介。スタジオで議論が展開されることに。
男性陣は「男にはフラフラした時間が必要」と主張。武田鉄矢は「ギアでいうニュートラルがないと」と、理解を示し松本も、
「僕はこの話はすごくいいほうに捕らえて、哀愁があって素敵な話だと思いましたよ。フラフラしてるっていう言い方がよくないんですよ。大事なんですよ男にとってフラフラ感は。
やっぱグレーゾーンっていうか。仕事と家庭の間のグレーな部分がないと。男はそんな早着替えみたいなことはできない」
と持論を展開する。
■佐々木アナは反論
この意見に女性陣は激怒。自身も子を持つ親である佐々木アナウンサーは、
「私だってたまにはフラフラしてみたいと思います。夫が『今日ちょっと遅くなる』っとかいわれたりするんですよね。
『今日ちょっと』って意味がわからないわけですよ。お母さんからしたら、その日に予定が変わってどこかに行くっていうことがないから。前々から予定しないと出かけられない。子供が小さいと」
とコメント。「女性が家庭で苦労しているのだから、フラフラせず早く帰ってきてほしい」と訴えた。
■武田鉄矢が持論を展開
この議論を見て番組の最後にコメントしたのが武田鉄矢。この日取り上げた山口達也の話題などを差し置いて「フラリーマンは一番重大なニュースじゃないですかね」と発言。
そして、
「男ってフラフラしてないとダメなところがあるんです。女性よりも遥かに生きるエネルギーが落ちるんです。これから家に帰って何をやるか。
これが一番大事なお父さんの仕事ですが、嘘をつくんです。嘘をつくためには考える時間が必要なんです」
とかなり突飛な持論を展開。思わず松本が「武田さん、もう今日芸能界引退されるんですか?」とツッコミをいれるなか、武田は
「家庭っていうのは法律で唯一縛られない空間じゃないですか。俺名言だと思いますが、飯食って黙って出て行って警察に通報されないのは家庭だけですから。
なんと一泊してお金がいらないんですから。そういう法を逃れた場所としての家庭という意味で、もう一回家庭を考えましょう」
と極端とも思える理論で呼びかけた。
■ネット民は猛批判
武田鉄矢の発言に、女性陣を中心にから猛烈な怒りの声が。また男性からも「一緒にするな」と批判が上がる。
共働きで子どものいる家庭でフラリーマンは絶対にあり得ない。
まっすぐ家に帰りたくない時は男でも女でもあるでしょ。色んなことを堪えて我慢して走って帰る母親の気持ち、フラリーマンに理解できるのかな?自分が帰らなないなら相手はどんな状況でも帰らないと仕方なくなる。— mikumoku (@mamicoxmargaret) May 6, 2018
武田鉄矢の「男というのは……」はやめてもらいたい
あくまで彼自身だけの考えでしょうに#ワイドナショー— No.4 (@No404810507) May 6, 2018
外で食べるより奥さんのごはん食べたーいとか子供の顔早く見たい〜とかいう男性もそれなりにはいると思う。 #ワイドナショー
— にゃー子💤 (@kaniza_no_neko) May 6, 2018
エンディングで武田鉄矢が「家庭って唯一法律がない場所」って言った直後のこじ瑠璃の表情が私と同じ顔だったww
フラリーマン?なにそれ美味しそーう(⚭-⚭ )ワンオペママは自分の時間なんてないのにねー。トイレもお風呂掃除も洗濯も子供と一心同体ですよw #ワイドナショー— ゆゆぷむ (@yuyupum) May 6, 2018
#ワイドナショー
飯食って黙って出ていっても怒られないとか、武田鉄矢はバカなの?
だからありがとうとか感謝とか大事なんじゃないのか!— ゆりもん (@yurimon468_) May 6, 2018
#ワイドナショー 最後だけチラッと見たけどほんと頭くる内容だよなー
家庭に帰りたくなるように女が努力しろって言われてるみたいで嫌だ、松本と武田鉄矢もっと嫌いになった
家庭って女だけが努力しなきゃいけない訳じゃないし家庭にも法律はあるわ。こじるりちゃんの顔が今放送の全てを物語ってた
— みかんちゃんはマナティーに似ている (@mikan_chan777) May 6, 2018
やっぱり武田鉄矢バカだわ。
家庭内は治外法権じゃないっつーの— あるベール (@DfLBV16teQrnomV) May 6, 2018
武田鉄矢の望む通り「家庭のあり方」を考えるきっかけにはなったようだが、残念ながら男女とも彼の意見を支持する人は少なかったようだ。
■家事や育児を分担すべきとの考えが一般化
昭和の時代は「男は外で働き、女は専業主婦として家事や育児をこなす」という考え方一般的だったが、現在は共働きも増えていることや、家事や育児への理解が進み、「分担」が当たり前となりつつある。
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,332名に「家庭での男女の役割」について聞いた調査で「男は仕事、女は家事をすべき」と回答した人が2割に留まったことを見てもそれは明らかだ。
家庭にはそれぞれの事情があるため一概には言えないが、「フラフラしたい」と考える夫と、「早く帰ってきてほしい」と考える妻が存在していることは事実。
「どちらが悪い」と主張しあうのではなく、お互いの気持ちを理解したうえで、より良い「家庭のあり方」を構築するために話し合っていくことが問題解決の早道ではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
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