海賊版サイト『漫画村』アクセス不能状態に トップページは復活もついに閉鎖か
違法サイトとの指摘がある漫画村がアクセス不能に。ついに閉鎖か?
11日、国内の漫画や雑誌が多数アップロードされ、無料で読むことができる海賊版サイト『漫画村』がアクセス不能状態になっていることが判明。夕方になりトップページが復活するなどしたものの、書籍を閲覧することはできておらず、サイトの動向が注目されている。
■国内の漫画雑誌などが無料で閲覧できるサイト
同サイトは単行本や漫画雑誌、写真集などが不正にアップロードされ、ユーザーは無料で閲覧が可能。違法アップロードによってアクセスを獲得し、広告収入を得ることで利益を上げていたものと思われる。
アップロードについては作者の許諾を得ていないため、著作権侵害の可能性が極めて高い。また、昨今は「アクセスすると仮想通貨の強制マイニングをさせられる」という噂も浮上していた。
「極めて悪質なサイト」との批判が各方面から上がっていたが、運営者は独自の主張で正当化。さらに、違法とわかっていながらアップロードされた漫画を読む人が多く、社会問題化していた。
■日本漫画家協会が声明を出す事態に
このような状況に日本漫画家協会は今年2月、
「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトなどが、利益をむさぼっている現実がある」
「このままの状態が続けば、日本のいろいろな文化が体力を削られてしまい、ついには滅びてしまう」
などと声明で糾弾する。販売物を無料でアップロードされてしまっては、作者や販売会社が正当な報酬を得ることができず、困ってしまうだけに、妥当な主張といえる。
このような声に対し漫画村運営者は、「画像を引用してきただけでアップロードはしていない。よって違法ではない」という趣旨の主張を行い、その是非が議論になっていた。