なじみ深く浸透しやすい「あだ名」 漢字ではどう書くか知ってる?
“渾名”と“仇名”の違いって?
2018/04/08 22:00
昔仮面ライダーにゲスト出演した際に、メインキャラクターの兄役だったため、放送から10年近くたった今でも「ニーサン」という愛称で呼ばれることのある俳優/ハイパーメディアフリーター黒田勇樹です。
最近では「ニーサン」だけが独り歩きをしていて、由来を説明するのが面倒な時は、「23日生まれだからです」と、答えています。今月です! 4月の23日です(アピール)!
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■なじみ深い「あだ名」
「お酒を底なしに飲むから『うわばみ』」など、人間は古くから他人のことを、通称、愛称、ニックネーム、あだ名など実名以外の名前で呼び分けることを好みます。
確かに、本名よりもその人物の人柄をわかりやすく表現しているものが多いので、コミュニティの中ではこちらのほうが浸透しやすいのも納得です。
二つ名、異名、などと表記すると、他者が敬意や畏怖を込めて呼んだ別名、伊達政宗の「独眼竜」や武田信玄の「甲斐の虎」などが思い浮かびますね。
■「あだ名」にあてる漢字は様々
職業が、多様化するにつれ、芸名、源氏名、ペンネーム等、呼び名は更に増え、メディアの発達に伴い、ラジオネーム、ハンドルネーム等というものも、登場しました。
色々な呼び方のある「別名」ですが、大きく分けると、本人が認めていない物を別称・俗称と呼び、本人が認めると通称となるそうです。
同じ「あだ名」でも「渾名・綽名」と書くときは、好意を持って呼ばれるもので、「仇名・徒名」の場合は悪意を持って呼ばれるものとのこと。「あの人のアレは“渾名”あの人のアレは“仇名”だな」なんて分析してみても面白いかもしれません。
仕事やネット、プライベートなどで様々な「別名」を使い分けることが多くなった現代。読者の皆様は、いくつの名前を使い分けていますか?
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(文/ハイパーメディアフリーター・Sirabee編集部)