豪華キャストすぎて逆に心配? テレ東『執事 西園寺の名推理』がスゴい
テレ東ドラマと言えば「低予算」が売りなのに…?
2018/03/19 07:00
■キャストの本気っぷりがスゴい
本作は、執事・西園寺が奥様のお望みで事件を解決する、痛快ミステリー・エンターテインメント。
上川隆也演じる主人公・西園寺一は、「パーフェクトな執事」といわれ、計り知れない能力と完璧な心配りで、主人のいかなる望みにも応える“名匠”であり、絶対的な忠誠を貫く現代の“騎士”だ。
そして、そんな西園寺が仕える優雅で上品な“奥様”。好奇心旺盛で少しだけ天然キャラ、「守ってあげたい」オーラいっぱいの貴婦人・伊集院百合子役を大女優・八千草薫が演じる。
上川隆也&八千草薫という配役がすでに「完璧」の一言だが、今回発表された他の共演者もかなり豪華だ。
まず、西園寺といつも事件現場で出くわすライバル、城南第一署の刑事・丸山昭雄役を佐藤二朗、丸山の同僚刑事・柴田公平役に平山祐介。伊集院家のメイド・前田美佳役に岡本玲、ベテランメイド・板倉明美役に池谷のぶえ。
さらに、百合子の亡き夫で財界の重鎮だった“旦那様”・伊集院光弥役に里見浩太朗。西園寺の助手、新米執事・澤田慎次役に浅利陽介。そして、西園寺の動きを注視する元警察庁長官の政治家・大川龍之介役を古谷一行が演じるという。
■テレ東ドラマと言えば「低予算」が売りだが…
テレビ東京の作品と言えば、他大手キー局と比べると低予算で撮影されている――という話が多い。
実際、現在放送中のドラマ『モブサイコ100』の記者会見では同作のテレビ東京・小林史憲プロデューサーがわざわざ「お金をかけた」ことを明言しており、実際ワイヤーアクションを駆使した特撮やVFX、モーションキャプチャーを多用した作品になっている。
また、本作のチーフプロデューサーでもあるテレビ東京・濱谷晃一プロデューサーは、『バイプレイヤーズ』一作目の記者会見で「豪華な出演者とゲストで、ネットでは『テレビ東京の深夜で、予算はこれ大丈夫なのか?』と、よく書かれている」と自虐的に語り、ファンたちも予算を心配するコメントを度々つぶやいていた。
さらに、4月6日にスタートするミニ番組『テレビ野郎 ナナーナ』に至っては、舞台設定が貧乏テレビ局「テレビナナーナ」で、登場人物に立ち塞がるさまざまな困難が紹介され「そして最大の敵『低予算』!」と強調されているほど。
もはやテレ東ファンにとっては、“お約束”ともいえる前提条件。
そんな状況にも関わらず、大御所俳優が相次いで出演することになった『西園寺』。視聴者から「テレ東大丈夫なのか…?(いい意味で)」との反応が出てくるのは間違いないだろう。
いろんな意味で台風の目になりうる本作。ぜひ注目しておきたい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)