3・11東日本大震災から7年…地震災害に対する意識は?
先月、政府の地震調査委員会が、南海トラフ地震の発生確率が高まったと発表。被害を最小限にする工夫はできているか調査を実施した。
2011年に発生し、多くの人の命と生活が奪われた東日本大震災から、3月11日で7年となる。
先月、政府の地震調査委員会は、今後30年以内の南海トラフ地震の発生確率が「70%程度」から「70~80%」に高まったと発表し、震災の教訓を生かす日は確実に近づいていると考えられる。
これを機会に、地震災害について改めて認識したいものだが、我々は実際にはどのくらい準備ができているのだろうか。
■防災グッズを用意している?
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,357名を対象に、地震対策のために防災グッズを準備しているか調査を実施した。
結果、準備していると回答したのは28.0%。エリア別では、太平洋側で高くなっており、首都直下型地震が想定される首都圏では35.2%。
また、南海トラフ地震の影響を受けるとされる東海で30.5%、四国でも34.5%と、3割程度だった。
■日本で大地震が発生すると思う?
一方で、近い将来に日本で大地震が発生すると思うかを全国20~60代の男女1,358名に尋ねると、「思う」と答えたのは21.5%、「どちらかといえば思う」は44.8%で、66.3%もの人が大きな地震が起こるという認識だ。
地震への意識の高さに比べると、準備ができている人は少なく、かなり大きなギャップが見られる。
自然災害は忘れたころにやってくる。安全な地域に住めるに越したことはないが、地震災害の危険性はどこにでもあると考えるべきだ。そうした中で、どんな危険があるかを理解して、対策を練っておけば、被害を最小限にできるはず。準備を怠らないよう、しっかり考えておきたいところだ。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
対象:全国20代~60代の男女1,357/1,358名(有効回答数)