意見が分かれる飲食店の「完全禁煙化」 賛成者はどれくらい?
2020年の東京オリンピックに向けて政府が導入を検討する飲食店の完全禁煙化。
2020年の東京オリンピック開催に向け、飲食店などでの完全禁煙化を導入する動きがある。
これは受動喫煙による健康被害を防止する目的や、IOCが「タバコのない五輪」を提唱していることなどを受けて検討しているものだ。
既に神奈川県では、学校や官公庁施設などは原則禁煙。飲食店やホテルも禁煙または分煙の選択が義務づけられており、愛煙家のなかには「迫害だ」と憤る人も。一方、タバコを吸わない人からは、一刻も早い完全禁煙化を望む声が多く上がっている。
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■完全禁煙化に賛成?
しらべぇ編集部では全国の20代〜60代の男女1,344名に、飲食店での完全禁煙化について調査を実施。
結果、完全禁煙化に賛成と答えた人は、57.7%。拮抗した割合ではあるが、やはり飲食店では「全面禁煙」を支持する人が多いようだ。
■性年代別に見ると傾向が
飲食店の完全禁煙化を望む人は、どのような人なのか。性年代別に見ると、ある傾向が。
全体的に女性の割合が高く、60代は73.9%が賛成。一方、男性は否定的な考えを持つ人が多く、20代から50代は反対意見が上回る。男女で意識の差があるようだ。
おそらく、男性のほうが喫煙者が多いことが原因だろう。
■それぞれの主張は…
完全禁煙の賛成・反対両派に意見を聞いてみた。
<賛成派>
「最近は分煙が主流ですが、それでも喫煙席に近い席に座ると副流煙が流れてきたり、匂いがつくことも。そうなると、料理の味も変わってしまう。喫煙席からなるべく遠い場所に着席するようにしていますが、自分で選べない店もあり、入店をためらってしまいます。
そもそもタバコは身体の害になるもので、その煙を屋内で充満されること自体がありえない。早く完全禁煙化すべきだと思います」(30代・女性)
<否定派>
「分煙になっていれば問題ないのでは。喫煙者としては、メシを食ったあとに一服したい。匂いや煙が流れてくると言われても、それは店側の問題だろう、と。なんで喫煙が悪いことになるのかわからない。
歩きタバコをするような人間はごく僅かで、ほとんどの喫煙者はなるべく迷惑をかけないようにしている。これ以上迫害するようなことは勘弁してほしい」(30代・男性)
共存できる社会が一番理想的だろうが、なかなか難しいものがある。行政はこれらの声を踏まえた施策を考え、作ってもらいたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,344名(有効回答数)