次期蔵元が手がける新ブランド『K』シリーズが快走 江戸時代から続く千代の光酒造
2011年に実家に戻った次期蔵元による新商品もヒット。
① 『千代の光 真 特別本醸造』
やや甘口が主流の千代の光酒造だが、これはキリッと引き締まったやや辛口タイプ。穏やかな飲み心地でキレのある味わいが心地いい。
原料米は五百万石と美山錦。飲み疲れしない清涼感は常温か冷酒で引き立つが、温めてもふわりとして美味しい。
②『千代の光 天福 本醸造』
本醸造だが大吟醸クラスによく使われる山田錦を使用。この米は、平成元年より契約している農家によって、地元吉川区の山間中腹で作られているものだ。
やや辛口仕立てながら、ほのかに感じられる甘さが喉元を爽やかに通り抜け、快い酸としっかりした味わいは絶妙。
③『純米吟醸 KENICHIRO 参割麹』
精米歩合50%の五百万石を使用。この米を使うと一般的にキレのいいシャープな酒になるが、がっちりとした味のある酒を目指して、麹の使用比率を通常の2割から3割に上げることを着想。
結果、芳醇で豊かな甘み、力強い酸のある酒質を実現した。
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(取材・文/Sirabee編集部)