アユが泳ぐようにスイスイと飲める『鮎正宗』 湧水仕込みを受け継ぐ品質一途の酒蔵から
蔵の敷地内に湧く仕込み水が飲みやすさと旨さの決め手。
■造られた新酒は雪中で貯蔵
冬は2メートルもの雪が降り積もり、 静寂の中でお酒の仕込みが進む。豪雪の山峡で生まれる湧水仕込みの銘酒『鮎正宗』。 雪深き里ならではの季節限定品、雪室の天然冷蔵庫で貯蔵熟成させた雪中貯蔵酒も見逃せない。
『純米吟醸 雪中貯蔵 鮎』は、夏季限定にて発売される。雪の中で眠り、初夏に目覚めるこの酒は、香り高くフルーティーでなめらかな味わい。
雪解けの如く鮮烈な印象があり、山間に育った米の旨味を生かした純米吟醸酒となっている。 この良質の米を生かすために、蒸米は「抜け掛け法」を採用。
1粒1粒を潰すことなく蒸し上げる昔ながらのやり方で、均等な蒸し米ができ、発酵が穏やかに進むのだという。 手がかかっても品質一途の酒造りもまた、代々引き継がれているようだ。
以下は蔵元お勧めの酒。
① 『鮎正宗 本醸造』
なめらかな口当たりと、スッキリとした飲み口が特徴の地元向け定番酒。「五百万石」と一般米を使用している。お燗するとふわりと口になじんできて、ほんのりとした甘みが心地よい。
② 『スイートフィッシュ スパークリング』
シャンパン製法で造られ、清涼感あふれるフルーティーな味わいの発泡清酒。ほのかな甘さと、酸味のある爽やかな口当たり、そしてきめ細かな泡が織りなすハーモニーが心地よい。アルコール分は6%。
③ 『鮎正宗純米酒』
原料米は「五百万石」と「ゆきの精」。マイルドで上品なタイプの純米酒。やや甘口で、味わいに深みがあり、冷酒から燗まで幅広く楽しめる。関東信越国税局酒類鑑評会で純米酒の部・金賞受賞。
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(取材・文/Sirabee編集部)