創業110年の蔵を引き継ぎ若い蔵人も育てる 百貨店でも好評な新潟・DHC酒造の挑戦

化粧品ブランドとして有名なDHCだが、新潟の老舗酒蔵も引き継いでいる。

■人力は人の手が必要な部分に傾注

DHC酒造

芳醇かつ澄み切った味わいで最高に美味しい辛口を目指した純米吟醸は、華やかさとすっきり感を主軸に開発された。これを可能にしたのは製造設備にもあるようだ。

洗米など機械の方が正確な工程には先進の機械を導入。人力は人の手が必要な部分に傾注しているという。

「機械化といっても半自動的な形です。条件を決めたり、最終判断は人がするのですから。工程で最重要視しているのは麹造り。酒の香味に大きく影響するからです」


また設備で特筆すべきは貯蔵庫。瓶詰めされた商品は-4℃で氷温貯蔵されている。全国への通販で定評があるDHCだが、最上の品質のまま出荷できるのもこうした背景があるからだろう。


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■若い世代が多い造り手

DHC

製造部は5人体制で若い世代が中心。新潟清酒学校へ通っている若手社員もいるという。清酒学校は醸造技術の中堅技能者を育成する教育機関。

働きながら年間約100時間の訓練を受け、3年で卒業となる。こうした学校に通えるのも、8時~17時半という勤務体制だから可能といえる。

「小さい会社だけど、誰もが自分を反映できる場がある。将来的には瓶詰め機と瓶燗火入れの方法が課題ですね。生産能力はまだ余力があります」と将来への展望は明るい。

また比較的高額商品が多いので、小瓶化する構想もあるという。飲みきりサイズなら手軽に購入できるし、いろいろな種類に手が出せる楽しみもある。

的確に市場を判断した商品を柔軟に開発するDHC酒造、との印象を強くした。 以下は蔵元お勧めの商品。

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① 『悠天 純米吟醸』