その使い方、大丈夫? 「敷居が高い」「失笑」など間違えがちな言葉4選
春の入社に向けて身に付けたい、正しい日本語の知識。
2018/02/06 06:00
世界的にも難しいとされている日本語は、日本人でも正しく使いこなせないほど。間違った言葉を使ってしまい、会社で恥をかいた経験がある人は少なくないはず。
日常会話の中で、こんな使い方をした覚えはないだろうか。
①敷居が高い
「あのレストランは高級だから、敷居が高くてとても行けないよ」
こんな風に、「自分には合わない、レベルが高い」と意味合いで使っている人も多い。しかし、「相手に不義理なことや、迷惑をかけるようなことをしてしまって会いにくい」状況を表す言葉なのだ。
「迷惑をかけて、先輩に何十年も会っていないから、敷居が高く感じる」といった使い方が正解。
②失笑
「うわ、失笑ものなんだけど…」
面白くないネタなどを見たときに、笑いも出ないくらいあきれてしまった状態を表現するのに「失笑だわ」と言う人がいる。しかし、本来は笑ってはいけない緊張感のある場で、おかしさに堪えきれず吹き出してしまうこと。
失言などと同様「抑えておくべきものを外に出してしまう」意味で、面白くて吹き出すわけではない。
③御の字
「ひとつでも企画が通れば御の字だよ」
ありがたい、一応納得できる場面で使われがちな「御の字」。しかし、本来は最上のもの、それ以上になくありがたいことを意味する。
「ひとつも企画が通らないと思っていたけれど、思ったよりも話がまとまって御の字だよ」…こんなセリフを使える社会人生活は理想かも。
④気が置けない
「あの人は気が置けない人だな…」
「気が置けない」は、気の許せない人に対して使う、ネガティブな言葉ではない。
「出会ってまだ1ヶ月しか経っていないけれど、気が置けない間柄になっているね」など、遠慮や気遣いをする必要のない、気が許せる相手に使うポジティブな意味なのだ。
■正しい日本語に違和感を感じる人も
一方で、正しい意味で使われている言葉に対して、違和感を感じる人もいる。
しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,658名に「全然おいしい」といった「全然」の使い方について調査したところ、3人に2人が疑問を感じているという結果に。
この「全然」の使い方は、決して間違いではない。「全然」は肯定的な文脈でも使われるのだ。
しかし、「全然大丈夫です!」「全然いいです」などといった言葉を、不快に思う人が多いのも事実。正しい知識をつけるだけでなく、一般的な使われ方も把握しておくことが大切だろう。
・合わせて読みたい→バスで支払いを待っていたら… 後ろにいた人の言葉が「理不尽すぎる」
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代〜60代の男女1,658名(有効回答数)