その使い方、大丈夫? 「敷居が高い」「失笑」など間違えがちな言葉4選

春の入社に向けて身に付けたい、正しい日本語の知識。

(Jacob Ammentorp Lund/iStock/Thinkstock)

世界的にも難しいとされている日本語は、日本人でも正しく使いこなせないほど。間違った言葉を使ってしまい、会社で恥をかいた経験がある人は少なくないはず。

日常会話の中で、こんな使い方をした覚えはないだろうか。


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①敷居が高い

「あのレストランは高級だから、敷居が高くてとても行けないよ」


こんな風に、「自分には合わない、レベルが高い」と意味合いで使っている人も多い。しかし、「相手に不義理なことや、迷惑をかけるようなことをしてしまって会いにくい」状況を表す言葉なのだ。

「迷惑をかけて、先輩に何十年も会っていないから、敷居が高く感じる」といった使い方が正解。

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②失笑

「うわ、失笑ものなんだけど…」


面白くないネタなどを見たときに、笑いも出ないくらいあきれてしまった状態を表現するのに「失笑だわ」と言う人がいる。しかし、本来は笑ってはいけない緊張感のある場で、おかしさに堪えきれず吹き出してしまうこと。

失言などと同様「抑えておくべきものを外に出してしまう」意味で、面白くて吹き出すわけではない。


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③御の字

「ひとつでも企画が通れば御の字だよ」


ありがたい、一応納得できる場面で使われがちな「御の字」。しかし、本来は最上のもの、それ以上になくありがたいことを意味する。

「ひとつも企画が通らないと思っていたけれど、思ったよりも話がまとまって御の字だよ」…こんなセリフを使える社会人生活は理想かも。


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④気が置けない

「あの人は気が置けない人だな…」


「気が置けない」は、気の許せない人に対して使う、ネガティブな言葉ではない。 

「出会ってまだ1ヶ月しか経っていないけれど、気が置けない間柄になっているね」など、遠慮や気遣いをする必要のない、気が許せる相手に使うポジティブな意味なのだ。


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■正しい日本語に違和感を感じる人も

一方で、正しい意味で使われている言葉に対して、違和感を感じる人もいる。

しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,658名に「全然おいしい」といった「全然」の使い方について調査したところ、3人に2人が疑問を感じているという結果に。

この「全然」の使い方は、決して間違いではない。「全然」は肯定的な文脈でも使われるのだ。

しかし、「全然大丈夫です!」「全然いいです」などといった言葉を、不快に思う人が多いのも事実。正しい知識をつけるだけでなく、一般的な使われ方も把握しておくことが大切だろう。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2015年4月17日〜2015年4月20日
対象:全国20代〜60代の男女1,658名(有効回答数)

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