学校は嫌なら行かなくていい? 「それより生きて欲しい」と大人の声
つらい思いをして学校に通っている子供たちは、どのような行動をするべきだろうか。
定期的にニュースになる、子供の自殺。原因の大半は学校での人間関係やいじめである。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336名に「学校について」の調査を実施。
「学校は嫌なら行かなくてもいいと思う」と答えた人は、全体で49.4%。意見は真っ二つに分かれている。
■死ぬくらいなら
「死ぬくらいなら、行かないほうがいい」(30代・男性)
不登校の是非について話すときに、よく言われる言葉だ。
嫌で仕方がない学校に通い続けた結果、命を絶つ選択をしてしまう子供がいる。ニュースで聞く度に、胸を締めつけられる思いをしている人も多いだろう。
ただ不登校の子供は「本当は行かなければ」との思いを抱きながら、毎日を過ごしているケースも多い。そんな子にとっては、「行かなくてもいい」が重荷になることも。
■子育て世代の夫婦で考えの違いも
20代から30代の子育て世代では、男女間で考え方の違いが見られる。
夫婦が考え方の違いで揉めると、子供にとってもさらに居場所がなくなってしまうことにも。
「先の人生を考えると、学校に行かないのはやはり不安。基礎学力さえもついてないと、社会に出たときに困るだろうし」(20代・男性)
学校には行かなくてもいいが、社会との繋がりは必要だとの声も。
「学校以外の居場所があれば、気持ちが塞ぎ込むのを少しは防げると思う」(20代・女性)
学校に行かない後ろめたさから外出を嫌う子もおり、家族が現状を受け入れてあげることが重要だろう。
■とにかく生きて欲しい
非リア充の人たちは、6割以上と高い割合になっている。
自分の学生時代と重ね合わせて、考えている人も多い。
「表面的ないじめがなくても、集団行動が苦手でスクールカーストの最底辺にいると、学校に行きたくなくなるのは当然のこと。
僕は我慢して通ったけど、学校で過ごす時間が苦痛で仕方がなかった。精神的にも追い詰められていたし、いい思い出なんてない。とにかく嫌なら逃げて、生きて欲しい」(30代・男性)
考え方はそれぞれに違っても、「生きて欲しい」は大人たちの共通した意見である。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)