『アンナチュラル』で座間の事件を連想 脚本家「もっと前に放送されていれば」
座間市の事件と酷似する事件内容に、脚本家の野木亜希子氏がツイッターでコメント
石原さとみ主演のTBS系ドラマ『アンナチュラル』。初回から、どんでん返しの連続で意表を突く脚本や、実力派俳優たちの熱演などが視聴者からの賞賛を浴びた。
19日放送の第2話では、石原演じる主人公の法医学解剖医・水澄ミコトの過去が明らかとなった他、昨年世の中に衝撃を与えた大事件を彷彿とさせる内容に、インターネット上が騒然となっている。
■集団自殺に見せかけた「他殺」ミコトの過去
ミコトが勤務しているのは、不自然死を救命するUDIラボ。今回訪れた現場は、目張りをした民家の居間で男女4人の遺体が炊かれた練炭と共に横たわっている「集団自殺」の現場。
飲み仲間の未次(池田鉄洋)から、かつて「一家4人練炭自殺」に巻き込まれ、ただ1人一命を取り留めたというミコトの過去を知らされた記録員の久部(久保田洋介)は、複雑な気持ちでミコトを見守る。
調査を進めていくと、4人は家族ではなく他人同士で、4人全員の遺体を解剖した結果、20歳前後の身元不明の少女のみ、死因が「凍死」であると断定。手首には縛られていたような跡も残されていた。
少女の胃からはダイイングメッセージが書かれたメモも見つかり、記されていた「ハナ」という名前から、捜索願が出されていた少女を特定、両親がUDIラボを尋ねるも、少女は「ハナ」ではなかった。
練炭自殺を図った3人は、いずれも自殺サイトを通じて知り合ったことも明らかとなる。
■背景に自殺サイト、SNSで家出少女たちを狙った犯人
ミコトと久部は少女の遺体の付着物や胃の内容物などから、ある温泉地を訪れる。少女が最後に口にしたと思しきおにぎりやサンドイッチを発見、さらにミコトは付近に不審な「冷凍車」を見つける。
冷凍車のコンテナの中には、少女の手首を縛っていた結束バンドと、ダイイングメッセージのメモの切れ端も見つかった。
ミコトは、殺害された少女は自分と共に監禁されていた「花」の存在を示すメモを残していたと知ったミコトたちは、犯人によって冷凍車ごと池に落とされてしまう。
ミコトからのSOSを受け取った法医解剖医の中堂(井浦新)は、断片的な情報から位置を特定、少女を殺害した真犯人も突き止められミコトと久部は九死に一生を得る。
監禁されていたハナも無事に救出されたが、最後まで身元が判明されなかった少女は、ハナとミコトたちに見送られて出棺、「身元不明」と書かれた彼女の遺品が入った箱には、無機質に識別番号だけが振られた。