発酵の町で個性ある手造りの吟醸酒を 「酒に心あり」 越の華酒造の挑戦
先代社長は樺太で抑留され、北海道から酒蔵再建のため新潟へ。
2018/01/08 22:00
■手間がかかっても手造りを
小野寺社長:日本の伝統文化であり、歴史のある日本酒を伝えていきたい。社是としている「酒に心あり〜滴滴在心」というのは、父が残してくれた言葉の一つなのですが、一滴一滴に心がこもっていないとお客様に届けられない、ということです。
それが伝統の日本酒。手間がかかっても手造りを続けていきます。銘柄も見ずに飲んでみて、「おいしいね」と興味を持ってもらえたら幸せですね。
蔵元が自信を持って勧める日本酒を、いくつか紹介しよう。
①『純米原酒《カワセミの旅》』
世界のショコラティエとフランス料理の巨匠が大絶賛したという純米酒。チョコレートと合うのはもちろん、バニラアイスクリームやロールケーキなどのスイーツ類、さらにはブルーチーズ、料理ならステーキが筆頭に上がり、寿司では穴子や鰻がオススメという。
日本酒度−30という、超甘口ながら、強めで4種の味わいがある酸味が脂っぽさを断ち切ってくれるので、濃厚な料理に欠かせない1本となりそう。
チョコレートと合わせる時には、まずカワセミを飲んで甘味を楽しんでから食べる。その後、再度、カワセミを飲むと味が辛口に! 変化を楽しんでみたい。