日本のお歳暮事情に変化 40代にも「もらったことがない」が増加傾向

現代のお歳暮事情を調査したところ、ある変化が…

(Svetlana-Cherruty/iStock/Thinkstock)

日頃からお世話になっている人に感謝を込め、物を贈るお歳暮。最近は「縁がない」「贈られた経験がない」という人も多い。現在の「お歳暮事情」はどうなっているのだろうか。


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■お歳暮をもらったことがある?

しらべぇ編集部では、全国の20代〜60代の男女1,328名にお歳暮についての意識調査を実施。

結果、「お歳暮をもらったことがない」と答えた人は37.0%。6割以上の人はお歳暮を受け取った経験があるのだ。

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■性年代別に見ると傾向が

経験者を性年代別に見てみると、ハッキリとした傾向が出た。

20代、30代の若者層はお歳暮をもらったことがない割合が4割から5割と高い割合に。一方で50代、60代は経験者が多く、贈られた経験を持たない人は3割以下となっている。

とくに60代は、男性が18.0%、女性が6.3%とお歳暮未経験者の割合がかなり低い。とくに60代は、男性が18.0%、女性が6.3%とお歳暮未経験者の割合がかなり低い。景気の良い時代を過ごしてきたことや、お歳暮という風習が色濃く残っていたことなどが原因だろう。


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■もらったことがない人に聞いてみた

「お歳暮をもらったことがない」というMさん(40代・男性)に聞いてみた。

「働き始めて20年ほどですが、お歳暮をもらったことは一度もありません。贈ることもないですね。零細企業ですので、そんなことをする人はほとんどいない。


会社外でもマンション暮らしで近所付き合いがほとんどなく、お歳暮を贈りたいと思うほどお世話になっている人はいません。


ちなみに、会社では他の社員の住所なんて知らないです。当初は住所録を回していましたが、個人情報保護の観点から、止めようということになりました。ほかの会社は知りませんが、比較的歴史が新しい会社だと、お歳暮を贈る文化はないんじゃないですかね」


お歳暮を取り巻く環境も、時代とともに変わってきているようだが、そもそも個人としてお歳暮を贈るケースで多いのは、お世話になった恩師や仲人、義実家、親戚などの目上の人というのが一般的。

会社や仕事で贈られる立場になければ、20代や30代でお歳暮を「受け取った経験がない」というのはさほど珍しくはないが、40代も同じ水準というのは、やはり減少傾向を感じる。

古い慣習が減っているとはいえ、お世話になっている人への感謝の気持ちを伝える機会は、大切にしたいものなのだが…。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1,328名(有効回答数)

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