『民衆の敵』市長就任も操り人形に…市政に未来はあるのか?
『民衆の敵』篠原涼子が市長に就任も市民の信頼を失うことに?
2017/12/04 16:30
■これまでの『民衆の敵』
『民衆の敵』は、団地に住む主婦の佐藤智子(篠原涼子)がひょんなことから市会議員選挙に出馬することになり、当選して政治を変えるべく奮闘していくストーリー。
第1話では選挙戦が、第2話では議員生活のスタートと公園をめぐる廃止論争が、第3話では誘拐事件の裏に隠された貧困・シングルマザー・地域のセーフティーネットなどの題材が、第4話では「こども食堂」の開設をめぐるエピソードが展開された。
そして先週放送の第5話では市長の不正が発覚。ド新人議員の智子に影響が、議会に広がっている。
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■第7話のあらすじをチェック
市長となった佐藤智子(篠原涼子)は、副市長に前田康(大澄賢也)、秘書は富田恭一(渡辺いっけい)と犬崎和久(古田新太)の人事を受け入れ、あおば市議会は犬崎派が牛耳る形となった。
それでも、福祉政策を進める智子の市民人気はうなぎのぼりで、ドキュメンタリー番組にも取り上げられる。この人気を盾に、犬崎は元市長の河原田晶子市長(余貴美子)が中止したニューポート開発を再び進めようと開発委員会を設置。その委員会に、智子は出席することが出来なかった。
智子と平田和美(石田ゆり子)の関係は相変わらずギクシャクしたままだ。和美はあおば市議会から資料として渡された黒塗りだらけのニューポート開発委員会議事録に不信感を抱くが智子に聞くことはできない。ならばと、移動中の犬崎を捕まえて質問をあびせる和美。だが、この和美の行動は犬崎に目をつけられることになる。和美は、藤堂誠(高橋一生)に取材をするが情報は得られない。
智子は誠に相談された非行少年、少女たちを立ち直らせ、子供たちの悩みや相談を受け入れられる仕組みに取り組もうとしていた。しかし、犬崎はニューポート開発地区で反対運動を行う市民の強制排除に動く。そのために智子は記者たちに取り囲まれてしまうが、何も答えることができない。
智子は犬崎に真相を尋ねに行くのだが、市長にできないことを代わりにやっただけだと言われてしまった。智子は市民から得た信頼を瞬く間になくす窮地に立たされる。
■市民の諦めムードを変えられるか?
現実世界を色濃く反映した本作に登場する市井の人々は、みなどこか諦めムードにも見える。
ちなみに、しらべぇ編集部が以前行った調査では「日本は将来も豊かな国だと思う」と答えた人は、12.3%。一方、「豊かでないと思う」という回答は、その4倍に迫った。
経済や人口などが先細りしていく中、政治がどう対応していくのか。「操り人形市長」な智子が変わり、難しい問題を鮮やかに解決していくのを期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,354名(有効回答数)