宅配便や食品の値上げが影響? お歳暮ギフト贈る率は前年以下

京岡

2017/11/28 08:00

(kf4851/iStock/Thinkstock)

紅白歌合戦の出場歌手が発表され、師走も近づくこの時期。お世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣として、広く浸透している「お歳暮」商戦も本格化してきた。

お歳暮は本来、12月13日(8日の地域もあり)の正月を迎える準備を始める日「事始めの日」から贈り始めていたが、最近では11月末頃から準備する人も増えている。


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■お歳暮を贈る予定がある?

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,342名を対象に、この冬にお歳暮を贈る予定があるか、調査を実施した。

結果、「お歳暮を贈る予定がある」は25.8%と、およそ4人に1人。「機会があれば贈りたい」は11.0%だった一方で、「たぶんしない」と答えたのは11.1%、「しない」は52.1%と、6割以上が贈答に意欲的ではない。

また、前年の同様の調査では、お歳暮を贈るつもりと回答したのは全体の31.9%。さらに、今年、お中元を贈る予定があると答えたのは29.8%で、いずれも今回の調査が、より低くなっている。

年代別では、年齢が高いほど贈答の意識が高いが、最も割合の大きい年代だった60代でも48.0%と半数以下だった。

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■宅配便や食品の値上げが影響?

古い慣習にとらわれず、形だけの礼儀について廃止が進んでいることが、お歳暮離れの一因になっている。しかし、10月に宅配便大手のヤマト運輸が、27年ぶりに宅配便料金を見直し、値上げを実施したことも、こうした流れにさらなる影響を与えているのかもしれない。

なお、お歳暮によく選ばれる調味料などにも、値上げの波が押し寄せている。和食ブームにより、出汁などの注目度は国内外で高まっているが、カツオの不漁により、各社のかつお節がこの秋からそれぞれ価格を改定。また、オリーブ油や植物油など、食用油を値上げした企業もある。

お世話になっている人への礼儀は欠かしたくないが、何かと物入りな年末。できれば、懐に優しく義理を果たしたいところだ。

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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年9月29日~2017年10月2日
対象:全国20代~60代の男女1,336/1,354名(有効回答数)

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