丸山ゴンザレスが出版社の激務の中で「初めての本」を出版できた理由とは
TBS系バラエティ番組『クレイジージャーニー』でも注目の危険地帯ジャーナリストが、その道を切り開くまで。
2017/11/24 22:00
■スキルアップにつながった担当企画
周囲にバレないように少しでも早く書くことを目指していた僕が当時企画編集した本が、『時速1,000字を書く力』という本だ。私が執筆者としてお願いしたのは大手予備校の小論文の人気講師だった。
このなかに収められている内容は、ほとんど僕自身に役立つスキルだ。 まず、実際に書く作業とパソコンの前にいなくてもできる作業を分けることにした。
編集者としてせわしなく過ごしていると、都合よくパソコンがある場所に居ないことも多い。そのため、どちらの状況でも文章を早く書くために必要な作業があるのではないかと思ったのだ。
■書くべきことはメモ1枚に
パソコンを前にして早く書くのはイメージしやすいかもしれないが、私がもっとも重視していたのは、自分が書くべき内容をメモ1枚にまとめる作業だった。
手書きでノートや手帳、プリントの裏紙など、なんでもいいのでパソコンで書く時に集中できるように思考をアウトプットしていったのだ。
この方法だと、ランチ後の喫茶店でも、不意にできた隙間時間でも有効に使うことができた。このことを、この本として執筆してくださった先生の専門知識を使って、ノウハウに昇華していってもらったのだ。
先生の原稿を読みながら、その技術を自分で身につけるために仕事をしていたと言えるだろう。
・合わせて読みたい→関暁夫、2020年に警鐘鳴らす 「五輪の裏の政治ニュースに注目してほしい」
(文/Sirabee編集部)