丸山ゴンザレスが出版社の激務の中で「初めての本」を出版できた理由とは

TBS系バラエティ番組『クレイジージャーニー』でも注目の危険地帯ジャーナリストが、その道を切り開くまで。

■出版社勤務時代の実態

丸山ゴンザレス

勤めていた出版社は朝10時出社で、最低でも17時か18時くらいまでは居るのが普通だった。同僚はみんなその時間を越えても働いているけれど、最低でも定時までは会社に居なければいけない。

同僚のちょっと口うるさいお局キャラのお姉さんが私を監視していて……いや、仕事中に原稿を書くことは本当はNGなので、就業時間中に上司が少し会社を出ている間に何を書くのかメモをまとめてみたり、昼休みや休憩時間にサッと原稿を書くようになった。

こんなことをただ繰り返していくうちに、1時間もあれば集中してザーッとまとまった量を書けるようになっていった。むしろ、そうやって書くしかなかったのだ。


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■限られた時間がスキルに

中途採用のくせに態度がでかかったこともあって、当時の私は社内でちょっとだけ悪目立ちしていたので、目をつけられるのも無理からぬ事かとは思うが、とにかく怒られるのはいやだった。

今でもそうなのだが、意外と傷つきやすいガラスのハートなのだ。 テレビ番組の「クレイジージャーニー」で私を知った人からすると意外かもしれないが、私も人間なので、一丁前に傷ついたりもする。

まあ、すぐに復活するので、タフといえばそうなのかもしれないけれど。 そんなこんなで、限られた時間で原稿を仕上げるということは、それだけで多くのスキルが必要になることを学んだ。

簡単なところでいえば、書きながら考えないとか、最初にプロットを決めておくとか、文章を書く人にとっては至極基本的なことが中心だったが、でも、そんな基本すら知らなかった身としては、十分に役立つスキルになったと思う。

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