バス運転手が転倒した女性に「毎回コケますね」 その行動と発言に怒りの声
足の不自由な女性を放置して走行した運転手に物議…
スロープや車椅子スペース、ノンステップの車両を導入するなど、誰でも使えるバリアフリー化が進んでいる路線バス。もちろん、その精神は運転手にも求められている。
しかし京都で、心ない運転手によるトラブルが起きてしまった。
■足の不自由な女性が車内で転倒も放置
舞台となったのは、京都市の路線バス。足の不自由な女性が乗ったところ、バスが発進。転倒して、起き上がれない状態になってしまった。
運転手は救護活動などを行なわず、放置したまま走行を続ける。次のバス停に停車したタイミングで、ほかの乗客に助け起こされたが、発車した際に再び転倒。この際もバスを止めなかったという。
その後、女性は着席して目的停留所へと向かったが、降車の際、運転手がマイクで冗談風に「いつもコケますね」と発言したのだ。
女性は京都市交通局に連絡。それを受けた交通局がドライブレコーダーをチェックしたところ、一連の対応が事実であることが判明し、当該運転手は翌日から勤務を外された。
■運転手に批判の声
バス運転手の対応と発言について、ネットでは批判の声が。
「ありえない。人として許されない」
「京都のバスは運転が荒いと感じている。改善してほしい」
「どのような理由があろうとも救護すべきだった」
「交通公共機関の運転手にあるまじき行為」
■目の前で転んでいる人を助ける人は少ない
今回の件については、運転手だけでなく、乗客に対しても「席を譲るべき」「積極的に手助けするべき」との声があがっている。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,342名を対象に「自分の目の前で人が転んだらどうするか」調査したところ、「助ける」と答えた人は59.3%。
しかし年代別で見ると、20代男性は36.1%しか助けないことがわかっている。
助けようとした行為が犯罪と勘違いされることもあるだけに、スルーしてしまう気持ちもわかる。しかし、目の前で倒れている人を「助けない」のは、あまりにも寂しい行為だ。
最近は、バス運転手をはじめ公共交通機関では、社員にサービス介助士(ケアフィッター)の資格を取得させる会社も増えてきている。
小さい子供からお年寄り、体の不自由な人まで、あらゆる人が使用する公共交通機関。「困っている人がいたら助ける」当たり前の心を忘れないでほしい。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代男女1,342名(有効回答数)