ネット炎上に参加した経験は? 「祭り」「炎上」は誰が起こしているのか
昔から「祭り」として、炎上はあったとの意見もある。
インターネット上では、毎日のように数多くの炎上が発生している。これだけ数が多いなら、多くの人が炎上に加担しているように思えてくるが。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,348名に「インターネットについて」の調査を実施。
「ネットの炎上に参加したことがある」と答えた人は、全体で7.1%と1割も満たない結果であった。これほど少ないのに、なぜ炎上をしてしまうのだろうか。
■デジタルネイティブ世代と炎上
年代別で見ると、若い世代ほど炎上に参加していることがわかる。
デジタルネイティブとも呼ばれる世代だが、炎上に参加するほどネットが身近な存在なのだろう。
「有名人の失言で炎上しているときは、SNSで批判を書くことはある」(20代・男性)
しかし、若い人に炎上参加者が多いといえど、1割程度である。大半の人は、炎上を見つけても放置している。
「わざわざ面倒なことに、自分から足を踏み入れる必要はない」(20代・女性)
■インターネット黎明期からあった炎上
インターネット黎明期から某巨大掲示板を中心に、一般人の投稿が晒し上げられることは頻繁にあった。「祭り」としてディープなネットユーザーたちは、経過を観察して楽しんだのだ。
「ネット初期の『祭り』も、一部の人たちが楽しんでいたもの。近年の炎上も、最初は誰も気にしてなかったものを『声の大きい人』が掘り起こして、燃え上がるんだと思う」(40代・男性)
今回の調査から見ても、炎上はほんのわずかな人たちで成り立っていると考えられる。
■一般人の炎上は将来への悪影響も
ネットでの炎上は、定義が難しい。
元フジテレビアナウンサーである長谷川豊氏の透析患者に対する発言は、もともと炎上する要素が多く含まれていた。しかし一方では、本来の意図とは違う意味で広がり、炎上してしまうことも多い。
さらには、炎上を狙って発言をしているのでは? と思うような人も少なくない。元衆議院の上西小百合氏や、お笑い芸人のキングコング・西野亮廣などに、その典型と感じている人も多いだろう。
「有名人の炎上は、『有名税』と考えれば納得もいく。でも一般人の炎上は、かなり気の毒に思う。若い人だと、将来に悪影響にもなりかねない」(30代・男性)
炎上を恐れて、ネット上に当たり障りのないことしかなくなってしまうと、それはそれで、とても味気ないものになりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20~60代の男女1,348名 (有効回答数)