いじめ報道で安易な「学校叩き」は危険? 『明日の約束』テーマにネット震撼
いじめ報道を鵜呑みにした安易なバッシングに警鐘?
10月31日、井上真央主演の連続ドラマ『明日の約束』(関西テレビ・フジテレビ系)の第3話が放送された。未成年の自死報道に対する「過剰なバッシング」に警鐘を鳴らす内容に、ネット上でもさまざまな意見が交わされている。
■毒親とゲスジャーナリストに注目
スクールカウンセラーの藍沢日向(井上)が不登校の男子生徒・圭吾(遠藤健慎)に告白されるものの、翌日に彼が不可解な死を遂げる。自死とされた圭吾の家庭環境や学校生活に不可解な点を感じた日向が、彼の死の謎を追う…という内容の本作。
第3話では、マスコミや世間の「犯人探し」とも言えるバッシング報道の過激さに揺れる生徒と、教師の日常を追うストーリーが展開された。
「圭吾が死を選んだのは、学校でのいじめが原因」とマスコミに語る圭吾の母・真紀子(仲間由紀恵)の不気味な演技と、事件を追うジャーナリストの「ゲスすぎる言動」が話題になっている。
■ネット掲示板への皮肉?
女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』で話題になったのは、日向に突撃取材をかけてきた男性ジャーナリストの「ゲスゼリフ」。
「いじめで子供が自殺した、芸能人が不倫した、こういう報道を見てまったく無関係な連中が当事者を叩くでしょ。これ楽しいんですよ。自分は正しい意見の持ち主だ、悪い奴や間違っている奴を叩きのめしてやる、て、その快感がね」
このセリフが放映された直後の時刻には…
・ガルちゃんのことだ(笑)
・ガル民言われてるぞ←
などなど、「ネットの掲示板ユーザーに対する皮肉」と受け取った意見が、複数連続投稿されている。
■部外者から過剰なバッシングがリアル
第3話の段階では、圭吾の死因は明らかになっていない。その一方で、「クラスや部活で浮いている」という生徒間のトラブルや、母親の尋常ではない束縛など、不審な点が複数浮かび上がっている。
そういった段階にも関わらず、記者会見を行なった校長の発言の一部が、悪意のあるテロップつきで報道されることに。そして、
・また学校の隠蔽体質
・生徒殺して笑ってんじゃねーよ
・いじめた奴を実名報道しろ
といった既視感のあるネットの書き込みが、映し出された。
■「重いテーマ」に考えさせられる
重く、リアリティのあるテーマを孕んだ内容に、Twitter上でも「考えさせられた」という趣旨の意見が複数見られた。
いじめや芸能人の不倫など、赤の他人の事をネットで叩き、正しい事を言っている自分に酔う今の時代🙄
1度悪いことをしたら2度と許されない世の中ですからって辻先生の台詞にも現代の情景が映ってるなぁって。— もりもり🎮ᔦꙬᔨ (@hattifattenersm) October 31, 2017
斬り込むねー
現代社会の闇
ネットで間違った正義感振り回す人々やいい加減なマスコミ
何が真実かすべてわかっているわけじゃないのに
とりあえず叩く叩きまくる
耳の痛い人いっぱいいたんじゃないかな#明日の約束— じゅーす (@ojun_maochi) October 31, 2017
明日の約束、視聴率落ちてるのか。僕的には良いドラマだと思うんやけどね。。学校、家庭、マスコミ、報道をあおる聴衆者と色々な課題を投げかけているのかと。
— すぷまさ (@spumasa) November 1, 2017