『監獄のお姫さま』元囚人たちにどんな過去が? 常連俳優にも注目
宮藤官九郎脚本『監獄のお姫さま』。時系列を入れ替えて展開され、ネット上では「おばさん版木更津キャッツアイ」との声もあがるストーリーで、どのように囚人たちの過去が明かされるのか?
2017/10/24 07:00
■宮藤官九郎作品常連・猫背椿も登場
さて、このようにキャラの濃さが印象的な本作だが、マニア的には宮藤作品の常連出演者・猫背椿にも注目したいところ。
第一話ですでに美容室の店長役として登場している猫背は、松尾スズキ主宰で、宮藤や阿部サダヲなどが所属する劇団「大人計画」の女優。
ロケ中!!ばばかよさん(「監獄のお姫さま」キョンキョンの役名は馬場カヨ)著「母ゾンビ!!」を坂井さんにお貸ししました!!!! pic.twitter.com/kLWFDpyhRp
— 猫背椿 (@nekotsubaking) 2017年10月18日
宮藤作品ではこれまでに『マンハッタンラブストーリー』『タイガー&ドラゴン』(ともにTBS系)などで怪演を見せてきている。(とくに前者で演じた「再現ドラマの女」役はインパクト抜群である)
そんな彼女が、5人の復讐劇をどのようにアシストするに至るのか。
また、気づいていないだけで他にも作戦を協力する人がすでに登場しているのかも? そんな可能性をも考慮しながら、見ると余計に楽しめるかもしれない。
■「姫」はいつ登場?
また、あらすじでは記載はなかったものの、予告動画では2017年現在も服役中の「姫」こと江戸川しのぶ(夏帆)の姿も確認できる。
前回のレビューでもお伝えしたように、「爆笑ヨーグルト姫事件」で無実の罪を着せられてしまった彼女。どんな風に5人と初対面を果たすのか。
個人的には、事件のネーミングがネーミングなだけに、破天荒な現れ方や、おかしな設定(牛乳を毎日4L飲まないと離脱症状が出るなど)があることを期待したい。
■伊勢谷友介演じる「イケメン社長」に疑いも
大胆に時系列を入れ替えることで、復讐劇前半を第一話で描き、第二話で5年前を描き始めた本作。その結果、伊勢谷友介演じるイケメン社長・板橋吾郎のキャラクターは、囚人たちの視点が少なからず反映されている。
結果、「表向きにはチャリティに熱心なイケメン青年社長だが、裏では女関係で酷いことをしていた悪の社長」という設定に今のところなっているものの、「宮藤作品ならではの裏切りがあるのでは?」と疑う声もネット上ではちらほら。
『監獄のお姫様』ワタシは好きだな、このクドカンテイスト。姫を冤罪に追い込んだ犯人はゴロー(伊勢谷友介)ってテイで進んでるけど、じつは嫁の乙葉じゃないかとひっそり睨んでる。満島さん、やっぱり巧い。
— 上村由紀子@巻き髪 (@makigami_p) 2017年10月20日
このように、さまざまなポイントから楽しめる『監獄のお姫さま』。今夜の放送を楽しみに待ちたい。
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(文/しらべぇドラマ班・クレソン佐藤)
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