以前と比べて豊かさを感じる人はわずか1割 「金持ちはよりリッチに」が鮮明に
衆院選の中で、与党は「アベノミクスの成果」を強調するものの…
2017/10/16 11:00
資本主義経済は、成長を前提につくられている。国際通貨基金(IMF)は、10日に発表した『世界経済見通し』の中で、2017年の日本の経済成長率を1.5%と予測。7月時点の予測より0.2ポイント上方修正した。
企業の収益が上がり、賃金が上昇し、消費が増えてさらに経済が活性化する…というのが、理想的な景気循環だが、一方で世間の実感はどうなっているのだろうか?
しらべぇ編集部は、「3年前と比較した暮らしの豊かさ実感」について、全国20〜60代の男女1,354名に調査を実施した。
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■「豊かになった」はわずか1割
「暮らしが豊かになった」という回答は、全体では1割にとどまる。「変わらない」と答えた人が過半数なものの、苦しくなったと感じる人は4割に迫った。
■「年収700万円」に壁?
また、この調査結果を個人年収別に見てみると、「富める者はより豊かに」という傾向が明らかだ。
「苦しくなった」と答えた人は、年収300万円以下では4割を超え、年収が上がるごとに着実に割合を落としている。1000万円以上稼ぐ層では、わずか2割だ。
一方、3年前より豊かになったと感じる人は、年収300万円以下ではわずか5.2%。年収700万円を下回る層とそれより収入がある層では、2倍以上の差が開いている。