ガス抜きは必要! 仕事のグチ「言わないで爆発するよりマシ」の声
グチのひとつもこぼさないと、がんばっている分、爆発してしまうかも
2017/10/16 06:30
ムチャ振りなノルマやミッション、意味不明な顧客や上司のオーダーなど…仕事をしていると、グチのひとつも言いたくなることは誰にでもある。
しかし、「グチを言っていると、ネガティブに思われるかも」と、我慢してしまう人も少なくない。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,343名を対象に「仕事のグチを言う人をどう思う」のか、意識調査を実施した。
■みんな寛容
全体では「自分もそうだ」4.9%、「共感する」11.3%、「理解はできる」63.7で、「仕事のグチを言う人に寛容」派はほぼ8割の79.9%。
一方で、「違和感がある」14.5%と「おかしいと思う」5.6%で、「グチるのはどうなの?」派は20.1%に止まった。
男女別では
「自分もそうだ」「共感する」「理解はできる」と回答した「仕事のグチを言う人に寛容」な人の割合は、男性が77.4%に対し、女性は82.4%と、5ポイント女性の割合が高い。
以前、しらべぇ編集部が行なった「仕事のグチを言う」人に関する意識調査で、「グチを言いがち」な人の割合も、男性が53.3%、女性は62.0%で女性が上回っている。
ただし、グチに対する寛容さでは男女いずれも割合が高くなっているだけでなく、その差は小さくなることから、「自分は言わないけど、言う人の気持ちはわかる」人が多いもよう。
さらに「仕事のグチを言う人に寛容」な人を性別・年代別に見てみると、
中間管理職世代の40代男性が最多で、ほぼ9割の89.6%。
一方、60代は男女共に一気に低下するのは、「言っても、しょうがない」という悟りの境地に達するのか。
■ガス抜きは必要
実際に「グチを言ってもいいと思う」という人に、話を聞いた。
「自分自身もグチを言うことはあるし、何の不満もないような仕事や職場って、実在しているようには思えない…というか、『実在しない』と思わなければ、今の環境でがんばれないかも。(笑)
それに、グチが出るって状況は、問題点や改善点が明確だと考えることもできますよね。もちろん、全部を解消するのはムリでしょうけど、同僚がこぼしたグチから業務の効率化に至ったこともあったりして、グチにもポジティブな面はあると思っています」(30代・男性)
「昔は“グチは言わないようにしよう”と思っていました。だけど、溜め込んでいたせいか、大爆発しちゃって…。担当上司がオロオロしていたところに、全然違う部署の、ほとんど話したこともないような女性上司が飛んできて、近所のカフェに連れていかれた…というか、ほぼ連行。(笑)
『あなたの上司が、グチひとつこぼさないで働くいい子だって自慢してたから、心配してたのよ。我慢するのもいいけど、ガス抜きは必要! ほらほら、ケーキも頼んでいいからね』って言われて、ケーキ食べながらすごい勢いでグチを言いまくりました。
確かに、溜め込んで爆発するよりも、マシだよなぁ…って実感したんです。今は、私が後輩に『イヤなことあったら、たまにはグチっちゃいなよ』と言うようにしています」(30代・女性)
多くの人が「言いたい気持ち、わかるよ」と考えているし、グチをポジティブに捉える人もいる。自分のグチを話しつつ、身近な誰かのグチを聞いてあげるのも、思いやりのひとつになりそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1343名(有効回答数)
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