動画配信が広まっても レンタルDVD利用者は若者に多い謎
低価格の動画配信サービスが人気だが、若い世代はまだまだレンタルDVDを利用をする。
インターネットの普及により、低価格の動画配信サービスを利用して、映画やドラマを楽しむ人が増えている。レンタルDVDショップにとっては、逆風といえるだろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,348名に「レンタルDVDについて」の調査を実施。
「ここ1年以内にレンタルDVDを利用したことがある」と答えた人は全体で31.2%と、まだまだ一定数の需要があることが判明した。
■若い世代のほうがDVDレンタルを利用
年代別で見ると、世代が若くなるほど割合が多くなっている。
デジタルネイティブ世代のほうが店舗を利用しているのは、意外な結果といえるだろう。
「友達と家で遊ぶときに、映画を借りて一緒に観る」(20代・女性)
■スマホ世代は動画配信サービスをあまり使わない
有料動画配信サービスの利用者が増加しているが、利用しない人には事情がある。
「家にパソコンがないので、ストリーミング配信は利用していない。スマホで観るのは面倒だし、通信料も取られるから」(20代・男性)
一方で、ネット黎明期を体験した世代は、有料動画配信サービスを楽しんでいる。
「映画を月に3本くらい観れば、DVDをレンタルするよりお得。ドラマやアニメなど、気軽に観られるのがたくさんあるのもいい」(40代・女性)
■低収入よりも高収入のほうがレンタルDVDを利用
年収300万円未満よりも1,000万円以上のほうが、約21ポイントも多い結果である。
「貧乏暇なし」とのことわざがあるが、所得格差により、娯楽に費やせる時間さえも差が出るのだろうか。
「仕事が忙しくて、ゆっくりと映画を観る時間がなかなか取れない」(30代・男性)
時間の問題だけでなく、無料動画の影響も大きい。
「時間を潰すだけなら、YouTubeとかの無料動画で十分。レンタルや動画配信サービスはお金がかかるし、そこまでして観たいものがない」(30代・女性)
この先はさらに、動画にお金を払う概念が薄れている人が増えるのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)
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