家族が絆で結ばれている前提は止めて! 毒親の存在に指摘も

家族のあり方も多様化しているのに、物語はいまだに美談にされることが多い。

2017/08/23 05:00

(Tomwang112/iStock/Thinkstock)

家族を描いた映画やアニメは、強い絆をテーマにしたものがほとんどである。しかしすべての家庭が、絆で結ばれているわけでもない。

そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,342名に「家族について」の調査を実施。

「家族が絆で結ばれている前提で話をするのはおかしいと思う」と答えた人は、全体で44.6%と高い結果になった。


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■典型的な毒親だった

家族が絆で結ばれているのを前提にして欲しくない人の中には、やはり自分の家族に問題を抱えている人が多い。

「うちは、典型的な毒親だったから。家族の絆をチープに描くドラマとか観ると、作った人は恵まれていたんだろうなと思ってしまう」(30代・女性)


家族のあり方について、多様化しているとの声もある。

「家族ってそんなに単純なものでなく、それぞれの家庭に事情がある。問題を抱えていないほうが少ないかもしれないのに、幸せなのが当然と広めるのは多くの人を傷つけている気がする」(30代・男性)

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■男女間で差がある家庭も

男女別では、女性のほうが多い結果に。

家族が絆男女別グラフ

兄弟間でも、性別で対応が変わる親もいるようだ。

「弟はかなり自由だったのに、女の私には過干渉なところがあった。心配なのはわかるけど、縛りつけるのはよくない」(20代・女性)


ただ男性でも、複雑な親子関係で育った人も多い。

「うちの親は、理不尽な理由で手を挙げる人。自分が正しいと思っているから、どうしよもない」(40代・男性)


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■恋愛にも大きな影響が

ダメな異性が好きな人や恋愛が苦手な人は、半数を超える高い割合になっている。

家族が絆傾向別グラフ

家族との関係が、恋愛に大きな影響を与えるようだ。

「父親がむちゃくちゃな人だったから、絶対にまじめな人がいいって思っている。でも付き合う人は、ダメな人ばかりで…」(30代・女性)


また恋愛が苦手な理由に、親を挙げる人も。

「身近にいた異性が暴言ばかりする父だったせいか、男性と話すのがとても苦手になってしまった」(40代・女性)


家族のあり方も多様化している。一般的な理想の押し付けをしないように、注意をしたいものだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,342名 (有効回答数)

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ニャック

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