『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が『君の名は。』を超える10の理由
映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』酷評が続いているが…
■理由⑧:実写版ヒロインの奥菜恵がシンクロ
この作品は1994年に実写版が映画で放映されており、それの主演は女優の奥菜恵。奥菜は現在2度の離婚を経験した後、現在3度目の結婚をしている。
そのため、奇しくもヒロイン・なずなの母とおなじような境遇になっているのだ。これはタイムリープにリアリティがあるだけでなく、ある種の奇跡といっても過言ではない。
■理由⑨:登場人物がほぼ全員おかしい
日本を題材とした作品の場合、一般的に主人公や登場人物に観客の共感を得られるよう、親しみやすくわかりやすい性格にしていることが多い。
だが同作は、登場人物がほぼ全員おかしいのである。たとえば…
・息子の大便中にいきなりカレーの話をする母親
・診察中にゴルフの練習をする医者
・電車の中でいきなり熱唱しはじめるヒロイン
・見ず知らずの中学生をいきなりぶん殴るヒロイン母の再婚相手
・同級生2名を高所からいきなり突き落とす友人
・海岸に落ちていた謎の玉にいきなり着火する花火職人
などなど。常人には理解しがたい行動をいきなりするため、意外性があるのだ。
物語にめりはりがないので登場人物をおかしくして意外性を持たせるという技法を使った映画は、他で観ることは難しいだろう。
■理由⑩:声優が上手でないことが気にならない
一般的な作品であれば、声優が下手だったら気になりすぎて気が散るのだが、同作は登場人物に感情移入することができないため、そこが気にならない。
そのため、声優よりも技術が劣る知名度の高い俳優を起用しても、技術について気にならないのは、ありがたいと言える。
■ぜひ一体感を感じに劇場まで行ってほしい
以上が映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が『君の名は。』を超える名作だという理由である。
謎の一体感を味わいたいなら、ぜひ劇場まで足を運んでほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・雨間ゆうすけ)
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