東京は人が多すぎ?シニア層が不安…政府の解消案に暗雲も
東京の人口一極集中が止まらない。政府は解消に向け、省庁の地方移転を検討しているが、文化庁など一部となっている。
総務省のサイトによると、東京都の人口は日本人と外国人を合わせておよそ1,353万人で、去年から11万人以上も増加した。
人口が減少している地方との差は広がり、地方の衰退が懸念されている。
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,343名を対象に、東京の人口一極集中について、どのように考えているのか調査を実施した。
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■東京に人口集中しすぎている?
東京には人が集まりすぎていると思うか尋ねたところ、全体の63.0%が集中しすぎているように感じると回答した。
年代別の集計では、20代が53.8%、60代は73.1%で20ポイント近く差があり、年齢が高くなるほど東京の一極集中が気になる傾向にある。
地方から東京に上京する若者を見て、シニア世代は、「都会で消耗しているのでは?」と心配に思うのだろう。
■文化庁移転も見送り省庁多数
人口が集中しすぎていることについては、政府も問題視しており、地方創生と東京一極集中の解消に向けて、中央省庁の地方移転を進めている。
先月、政府などが協議会を開き、遅くとも2021年度中に、文化庁を現在の京都府警察本部に全面移転することに決定した。
総務省統計局も来年度から、和歌山への一部移転が決定しているが、それ以外には、消費者庁が徳島へ移転の判断を検討しているのみ。他に候補に挙がった政府機関は見送りとなっている。
文化庁の移転は、新たな指針となるのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋 参考/住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(2017年1月1日現在・2017年7月公表))
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,3432名(有効回答数)
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