時代遅れ? 興味のない人が感じる高校野球の疑問3つ
ビギナーが感じる高校野球の疑問は、好きな人でも「謎」?
8月8日に開幕し、熱戦が繰り広げられている夏の全国高校野球甲子園大会。その熱い試合を球場やテレビで観戦している人も多いだろう。
ファンにとっては至福の時間だが、興味のない人間にとっては「なぜそこまで美化されているのか」と、疑問に思う点も。
とくに全員が「丸坊主」であることや、暑さが年々厳しくなっているのにもかかわらず、開催時期を変えない…など批判も多く、時代遅れとの指摘も出ている。
■高校野球についてどう思う?
高校野球は、もはや時代遅れなのだろうか。しらべぇ編集部は全国の20代〜60代の男女1,342名を対象に意識調査を実施することに。
結果、男性の28.9%が「時代遅れだと思う」と回答。時代とマッチしていないと思う人は、一定数存在している。
しかも男女別で見ると、野球好きが多そうな男性のほうが10ポイントほど割合が高くなっているのだ。
■興味のない人が感じる疑問3つ
確かに、疑問に思う点は多い高校野球。そこで「高校野球が大好きだ!というFさんに、気になる3つの疑問をぶつけてみた。
①どうして全員坊主頭なの?
「理由はわかりませんが、ほとんどの野球部は『髪型は丸刈り』という規則があるためでは。高校によっては、ある程度の長さまで容認していますが、強豪はだいたい丸坊主。
髪型で野球をやるわけではないので、自由でいい気もしますが…」
②プロより誤審が多くない?
「ビデオ判定が入っていないので、そう見えるかもしれませんね。甲子園はプロと同じ環境ですから、やろうと思えばできるんですが…。実は、高校野球の審判はほぼボランティア。個人的にはビデオ判定を入れることで、審判の心の負担も軽減されるのではないかと思います。
高校野球では監督が審判に抗議することを禁止しています。なぜそうなっているのかは、よくわかりません。『審判は絶対的存在』を徹底させるためでしょうか」
③どうして負けた選手は砂を持ち帰るの?
「記念のためですね。とくに3年生はほとんど持ち帰っているのではないかと。
ちなみに一番最初に砂を持ち帰ったのは熊本工業高校の川上哲治選手で、ポケットに入れて熊本に帰り、母校のグラウンドに撒いたといわれています。ただし諸説あるので、明確な起源はわかっていません」
高校野球好きでも「よくわからない」部分が多いようだ。
「時代遅れ」の指摘もあるが、なんだかんだ注目度の高い高校野球。疑問点に注意しながら見てみると、面白いかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1.342名(有効回答数)
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