家の中で迷子? 地図アプリやナビがあっても道に迷う人たち

スマホの地図アプリがあれば、世界中の大抵の場所へ辿り着ける時代でも、迷子は意外となくならない

(wattanachon/iStock/Thinkstock)

Googleマップをはじめとする地図アプリによって、スマホさえ使えればほとんどの場合、初めて訪れる場所でも、国でも、不自由なく目的地に辿り着けるようになった。

だからといって「道に迷った」という話は、意外となくならない。地図アプリも万能ではないし、GPSの調子が悪くて「なんか今、私、ワープしたことになってる…」なんてことも。

ツールが良くなっても、使う人の方向感覚のなさ――方向音痴は改善されないのだ。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,342名を対象に「よく道に迷う」人の割合を調査した。


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■リア充属性は意外と方向音痴?

全体では30.0%が「よく道に迷う」と回答。男女別では、男性20.1%に対して、女性は39.8%で、ほぼダブルスコアという結果に。

2002年に発行され、世界で600万部も売れた『話を聞かない男、地図が読めない女』(主婦の友社)という大ヒット本があったが、地図がナビに変わっても状況は同じなのか。

性別・年代別で見ると

男性は最も高い30代でも27.1%だが、女性は最も低い40代で32.3%。20代女性に至っては、半数近い46.6%が「よく迷子になる」状態だ。


そして「よく道に迷う」人の特徴をチェックしてみると、目を引いたのは意外な属性。

まず、構造理解力や空間把握能力が高そうなイメージの「ガリ勉だった」が、48.9%。

また、インスタグラマーやリア充も高めなのを見ると、「フォトジェニックなものを探しているうちに、間違った道に踏み込んでる?」や、「友達とのおしゃべりに夢中になって、曲がりそびれてるとか?」と思ってしまう。

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■来た道を帰れない

実際に「よく道に迷う」という人に、話を聞いた。

「重度の方向音痴で、かなり何度も行き来しないと道が憶えられません。例年、恩師の墓参りに先輩や同級生たちと一緒に行くのですが、ある年に日程が合わせられなくて1人で行くことに。


そこがお寺などではなく広大な墓苑で、心配した先輩が地図を描いてくれて、なんとかお参りはできたのですが…。帰り道に完全に迷子になって、来た道を戻ったはずなのに、墓苑の外に出てみたら来た時と真逆の場所。


複雑な造りの墓苑でアプリだと方向しかわからないからと、ナビを見ずに歩いたら隣の駅の方が近い出口にいて、さすがに呆然としました」(30代・男性)


「大学の同級生の実家に、他の友人たちと泊まりに行った時、家の中で迷子になったことがあります。旧い家柄の大邸宅って感じだったのですが、増築を繰り返したとかで、家の中が迷路みたいに入り組んでいて…。


他人の家だから、わからないからってドアや襖を開けまくるのは気が引けて、かなりパニックになりました。みんなに『いくら方向音痴だからって』と笑われるし、この時のことは、ずっと言われそうですよね」(20代・女性)

いくらアプリが発達しても、さすがに「個人宅」までは、防犯やプライバシーの観点からナビゲーションするようにはならないはず。

便利なツールは有効に活用すべきだが、充電切れやGPSのトラブルといった“もしも”の時のために、多少は方向感覚を鍛えることも必要なのかも。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)

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Sirabee編集部

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