できなきゃ年収が上がらない?外国語での会話をする人・しない人
外国人観光客や日本で働く外国人が増加する中、外国語で会話するシーンは増えている
2017/07/05 06:30
国際化が進み多くの外資系企業が日本に増えたほか、日本の企業でも外国人を雇用することが増えた。また、経済施策として、外国人観光客を日本に呼び込む施策も盛んだ。
昨今では外国人と触れ合う機会や、英語を中心にさまざまな言語に接することも増えており、ネイティブからカタコトまでスキルに差はあっても、コミュニケーションしようとする気持ちがあれば、ある程度の意思疎通はできることも。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,357名を対象に「外国語での会話をすることはあるか」、6段階での意識調査を実施した。
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■年収でかなりの違いが
全体では「よくする」はわずか2.8%、「まあまあする」3.9%、「たまにする」12.2%で、「外国語での会話をする」と回答をしたのは18.9%と2割を下回った。
一方、「あまりしない」13.3%、「ほとんどしない」15.0%、「しない」52.8%で「外国語での会話をしない」派は81.1%。
インバウンド政策に力を入れていたり、2020年のオリンピック・パラリンピックが着々と近づいたりする中、「しない」だけで半数を超えているのが現実か。
しかし、男女別で見てみると
「外国語での会話をする」派は男性が22.1%に対し、女性は15.8%と男女で開きも。
また、転職エージェントの中には「同じキャリアでも英語力があるかどうかで、年収が100~300万円変わる」と言う人もいることから、年収別をチェックしてみると
「外国語での会話をする」派は、年収に比例して増加。
「1000万円以上」だと半数に迫る46.7%だが、これに加え「外国語での会話をしない」派の中でも、“そこそこの機会はあるのだろうな”と推測される「あまりしない」も30.0%とかなり高めだ。
■少ししか話せなくても
実際に「外国語での会話をよくする」人に話を聞いた。
「学生時代に半年ですが、カナダに留学していました。長い期間ではなかったし、充分な英語力があるとは言えないので、新卒で外資や商社はダメだったけど、いつかは…と思って英語を話す機会は積極的に作るようにしています。
日本でもインバウンド向けのSNSに連携した、国内イベントやツアーに参加できるものもあって、そこでも外国人の友達を増やしているのですが、日本のことをいろいろ話す機会にもなって『日本っていい国だな』って思えるのも嬉しいです」(20代・女性)
「英会話などには通えていないのですが、趣味の音楽で外国人を接する機会が増えました。英語力は正直かなり低いけど、音楽以外の話題でも盛り上がりますよ。
単語だけでも通じることは多いし、お互いに伝えようとする気持ちがあるので、こちらはカタコトの英語、相手はカタコトの日本語っていう、知らない人が聞いたら笑っちゃうおしゃべりだろうけど、みんなでわかる単語を補い合ったりして、楽しく会話しています」(20代・男性)
語学スキルがなくても、伝えたいことや理解したいという気持ちがあれば、少しの単語と身振りなどで、意外と多くのことが伝えられる。流暢に話せなくても、コミュニケーションは楽しめるはずだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1357名(有効回答数)
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