KAT−TUN元メンバー・田中聖が不起訴処分 「決めつけ報道」に弁護士が警鐘
先月24日「乾燥大麻を所持していた」との疑いで現行犯逮捕されたKAT-TUNの元メンバー・田中聖だが、不起訴処分になったことがわかった。
■不起訴処分に否定的な声も
喜ぶファンがいる一方、「納得がいかない」と怒りの声も。中には、警察や法律に対する不満の声をあげる人も。
・警察の不甲斐なさにガッカリでも泳がせて再逮捕になりそう?
・陽性反応が出ていても、所持を否認していれば不起訴になるなんて、変な世の中
・ただただ警察が無能だった、って話じゃないの?
■「逮捕段階での報道」に警鐘も
しらべぇ取材班は、「芸能人の権利を守る 日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」の共同代表理事も務めるレイ法律事務所・代表弁護士の佐藤大和先生に話を聞いた。
なお、今回の事案についてERAは次のような声明を発表している。
「法律上は、有罪の判決を受けるまでは「無罪」と推定され、そのように取り扱われなければなりません(推定無罪の原則)。この考え方は、報道においても変わらないと考えます。逮捕というのは、緊急性が重視されるため、逮捕を認めるか否かは、裁判手続ほど細かく審査するわけではありません。
そのため、逮捕の段階でその人を『犯人』と決めつけてはいけません。 したがって、有罪の判決を受けていない現段階において、『犯人』と決めつけるかのような報道については、慎重であるべきと、私たちは考えます」
佐藤弁護士:今回、田中さんは「犯行事実を認めるに足りる十分な証拠が得られなかった」として不起訴処分になりましたが、当初から、メディアは、田中さんを犯人と決めつけ、様々な報道を繰り返しました。
これは正当な報道を超え、憶測の報道や関係のない報道、名誉毀損的な記事も多く、一種の「叩き」のようなものだと私は感じておりました。 マスコミの報道は、その一つで、その人の人生を大きく変えてしまうほどの力があります。
不起訴処分になったとはいえ、今後の田中さんの活動に大きな影響を与えるでしょうし、一度マスコミによってつけられてしまったイメージは、そう簡単に払拭できません。マスコミは、今一度、自分たちの報道についてもっと真剣に考えるべきだと思っています。
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