年を取るほど映画館へ行く人が減少 トイレが不安との声も
動画配信サービスの普及により、映画館から足が遠のく人も。
『Hulu』や『Netflix』など、動画配信サービスが注目を集めている。映画館へ行かなくても、手軽に映画を楽しめる環境になったのだ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,342名に「映画について」の調査を実施。
「映画館に1年以上行っていない」と答えたのは、全体で56.3%と高い結果になった。
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■映画に1,800円は高いのか
年代別では、20代が唯一半数を切っている。
しかし30代以上は半数を超えており、年を重ねるほどに映画館から足が遠のくようだ。
「『君の名は。』が話題になっていたので、友達と観に行った」(20代・女性)
『この世界の片隅に』など、日本のアニメ映画にヒット作が多く登場した。流行を追いかける世代は、映画館に足を運ぶ結果になったようだ。
一方で、30代以上ではヒット作があっても、わざわざ足を運ぶ人が少ない。
「一定の時間が拘束されるし、1,800円ってけっこう高い。お小遣い制なので…」(40代・男性)
「動画配信サービスだと、映画館の1回分以下の価格で見放題だから。とにかく早く観たいと思える映画が上映されない限り、映画館には行かないと思う」(30代・男性)
■トイレが近いので映画館が苦手
映画館に行くと、2時間ほど椅子に座っておく必要がある。年を取ると、それがつらいとの意見も。
「腰痛持ちなんで、長時間座りっぱなしの映画館はきつい」(40代・女性)
さらには、トイレに行きにくい問題もある。
「トイレが近いので、映画館は嫌。トイレに立つのに気を遣うし、その間にストーリーが進む」(30代・女性)
大人になってからおしっこを漏らした経験がある人は、約6割がこの1年間映画館に行っていない。
トイレが近い人にとって映画館は、ハードルの高い場所だといえる。
今後、動画配信サービスはさらなる進化が予想される。映画館のあり方も、変化が問われるだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1,342名 (有効回答数)
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