妊活女性を冒涜する『妊娠米』商法　「エロ漫画の世界か」と批難殺到

女性が社会進出を果たし、晩婚化が進むに連れて、「妊活」の努力をしている女性も少なくない。そんな妊活中の女性の心理を利用した、「ある商品」がネット上で高値で売買され、物議を醸している。

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■妊婦の妊娠菌が付いた「妊娠米」が高額売買

大人気フリマアプリ「メルカリ」では、誰でも簡単に商品を出品することができることから、これまでにも、現金やチャージ済の電子マネー、領収書などが出品され問題となったことが。

今回問題となっているのは、「妊婦の妊娠菌」が付いているという「妊娠米」と呼ばれる商品。中身はただの「白米」なのだが、1合あたり最高1,500円で売買されている。

実際にメルカリにて「妊娠米」と検索してみると、複数の商品がヒットし、中には「陽性反応が出ている妊娠検査薬」の画像が添付されているものも。

医学的・科学的根拠の裏付けもなく、妊活中の女性の心の弱みに付け込んだ悪徳商法に、ネットでも批難が殺到している。

妊娠菌とか食べたら妊娠する米とかエロ同人でもなかなかやらねえぞ

— ペソ (@PesPeso) May 2, 2017

妊娠米と妊婦菌って朝から笑ったけど、がんの民間療法しかり、切実な悩みを抱えている人を食い物にするのは、ほんと許せない。

— あねき (@mizurich0506) May 1, 2017

妊娠米って完全に妊活とか不妊治療してるひとを馬鹿にしてるよね。許せない。

— ぴーはる。 (@210pi) March 12, 2017

流石に妊娠菌は草でしょ。でも悩んでる人はこういうのに騙されちゃうんだろうなぁ。弱みにつけこむやつ最悪だわ。

— ❤️♠️葉月とわ@桃華P♦️♣️ (@YuriMurmur) May 2, 2017

「妊娠菌」というキーワドに関しては「エロ漫画の世界だ」といった批判が相次いでいる他、深刻な悩みを抱えている人の弱みに付け込んだ商売に対する怒りの声が後を絶たない。

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■そもそも「妊娠菌」とは…

インスタグラムにて、「#妊娠菌」のハッシュタグを検索してみると…。

「妊婦ジンクス」という様々なおまじないのようなものが、不妊治療中の女性達の間で流行しており、そのほとんどが「妊娠中の女性が作ったものにはご利益がありそう」といったものである。

「#妊娠菌」が付いた投稿のほとんどが、妊活中であったり、不妊治療を続ける女性達の「心の支え」となっているものや、妊娠中の女性が不妊治療中の友人を励まそうとするといった内容のもの。

「#妊娠菌」とは、新しい命を宿そうとする女性達の、尊いハッシュタグだった。そんな女性たちの「弱み」に付け込み、私腹を肥やす「悪徳商法」。今後の運営などによる取り締まりが注目される。