アダルトサイト詐欺で被害額5270万円!滋賀の事件がヤバすぎる
ネット詐欺は昔の話と思いきや…女性にも増加中。
滋賀県近江市に住む75歳の男性が、アダルトサイトの閲覧料金として総額5,270万円をだまし取られる事件が発生。衝撃が広がっている。
■「有料動画サイトの閲覧履歴があります」というメールを信じる
男性は携帯電話に届いた「有料動画サイトの閲覧履歴があります」という文言を信じ、記載された電話番号に連絡。すると登録料などと称し、70万円分のギフト券を購入するよう要求されたのだ。
明らかに胡散臭い話を信じてしまった男性は、コンビニエンスストアで要求額通りの分のギフト券を購入し、番号を教えてしまう。
これだけでもかなりの損害だが、詐欺グループは弁護士と称して再び連絡。「海外サイトには20万ドル(約2300万程度)が必要」「資産を取られる前に預けて欲しい」などと畳み掛ける。 ここでも男性は真に受けてしまい、3回も預金を引き出して指定先に送付。
その後、この「弁護士」と連絡が取れなくなり、だまされたことをやっと認識して、警察に被害届を提出した。 被害額は驚きの5,270万円だ。
■怪しいメールは無視
男性なら誰しもが持つ下心を巧みに利用した今回の事件。
このような嘘のメールや要求は、無視すればなんの被害もない。しかし実際にそのようなものが届いたら、信じてしまうこともあるかもしれない。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,358名に「ワンクリック詐欺などのネット詐欺被害にあったことがある」か聞いてみたところ、30〜40代男性の割合が極めて高くなった。
アダルトサイトによる可能性が高く、ネット詐欺が横行し始めた頃は一定数の被害者がでたことを裏づけている。
20代男性の割合が低いことを見ると「無視していれば大丈夫」という認識は広がっているといえるが、未だにネット事情に詳しくない高齢者が詐欺被害に合う可能性はあり、リスクが減ったわけではない。
また、20代は男性より女性のほうが被害者が多いことも見逃せない。
昔は男性向けがほとんどだったが、女性向けアダルトサイトや出会い系を利用した詐欺も増えており、女性も対岸の火事とはいえない。
さらに調査では、年収が上がるほどだまされた経験を持つ割合が高まる傾向も判明。「金で解決できるなら」と出してしまうのだろう。
しかし一度金を支払うと、今回のように次々と請求されて身ぐるみ剥がされることも。
身に覚えがない請求メールが来た場合は返信や連絡などはせず、無視をするのが基本。不安な場合は、国民生活センターに連絡し、相談をするようにしてもらいたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1,358名(有効回答数)
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(取材・文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)