多額の現金が眠るグンマー帝国 ゴミ処理業者が4000万円を発見
2017/04/06 05:00
「未開の帝国」グンマーが熱い。
関東にありながら他の都県と一線を画す群馬県は、何だかんだで話題に満ちている。こうしたことは地元の観光局にとってはむしろプラス材料なのだが、それとは関係のない斜め上のニュースが飛び込んでくるのもグンマーの特徴。
群馬県沼田市の廃棄物処理業者が、ゴミの中から4,000万円以上もの現金を発見したというのだ。
■グンマーでは珍しくない?
4日、群馬県警沼田署は「廃棄物の中から現金4,251万円が見つかった」と発表。
これは処理業者の従業員がゴミの中から発見したもので、警察は拾得物として対応している。だがこの一件に対し、Twitterではこのような声が飛び交っている。
いち群馬県民として言わせていただくと、群馬は通貨の概念すらないので、他国から流れてきた現金を気味悪がって捨てるのは珍しくないことです。
別に4000万が捨てられていても驚きません。— 微温湯(冷) (@s_rhzhm) April 5, 2017
https://twitter.com/allegrovie/status/849501521846915078
https://twitter.com/flating2nd/status/849502910878801920
どうやらこの現金の落とし主は複数のようで、しかも現金決済という概念のないグンマーではこうした事件はあり得ない話ではないらしい。
■1億円を拾って有名人に
だがそれにしても、「ゴミの中から現金が出てきた」ということは「現金をゴミと一緒に捨てた」意味である。これは意図的なのだろうか?
類似の事件は確かにある。1980年、トラック運転手の大貫久男という人物が道端で風呂敷包みを拾った。その中に入っていたのは現金1億円。ごく平凡な勤め人に過ぎなかった大貫氏は、この件で全国的な有名人になった。
この1億円の落とし主は、今も分かっていない。だから現金は大貫氏のものになった。群馬の件も、このまま落とし主が現れなかったら現金は拾得者のものになると見られている。
■同じ場所で金塊も
ちなみに現金を発見した廃棄物処理業者によると、過去に同じ敷地内で金塊1kgを拾ったことがあるという。
金1gの値段は、この記事を執筆している4月5日の時点で4,893円。1kgでは500万円近くの価値がある。それが廃棄物処理場に捨て置かれていたのだ。恐るべしグンマー帝国、といったところか。
今この時も、持ち主を失った大量の現金が群馬のどこかで眠っているかもしれない。
・合わせて読みたい→グンマー消えていたかも…県の数を今より19減らす法案あった
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
・合わせて読みたい→旅館の食事量ツイートが大炎上中 別の旅館は「おもてなしの意味を込めているから」