「保育園に子供通わせているなんて…」ずるいと感じてしまう親は
この季節になると毎年話題になる、保育園問題。「シングルマザーでも入れない」など、悲痛な叫びが上がっている。
こうした中で時折見かけるのが、「保育園に通わせている人を、ずるいと思ってしまう」という声だ。
■やっぱり…「ずるい」と思ってしまう人も
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の子供のいる男女648名を対象に「子供を保育園に通わせている親に『ずるい』という感情を持ってしまったことがある」かどうか聞いたところ、20.5%の人が「ある」と回答。
この結果は、年齢が若いほど高くなる。
保育園は、両親が共働きであったり、介護を必要とする家族がいるなど「保育を必要とする」児童を預ける場所。専業主婦や二世帯・三世帯家族が当たり前だった時代には、「保育園に入れる必要がない」家庭も多かったのだろう。
最近では共働きやシングルマザー・ファザーの家も増えており、20代で40.8%、30代でも29.7%と高い数字になっている。「預けたいのに預けられない」人からすれば、「ずるい…」という感情を持ってしまうのも仕方がない。
■「どうしても『ずるいな』と思ってしまう」声
「自分のキャリアのためにも、復職を考えていますが…なかなか難しい。そんな中で預けている人を見ると『ずるい!』とどうしても思っちゃいますよね」(20代・女性)
「何箇所も落ち続けて。保育園に入れてるママを見ると嫉妬しちゃいます。もちろん、その人が何かしたわけじゃないんで、ずるいなんておかしいんですけどね」(30代・女性)
また、こうした状況を見て子供を産むのが不安になる人も。
「そろそろ子供を、と思っていますが、育休を1年とって保育園に入れて…が難しそうですよね。じゃあ0歳保育から入れる? それとも仕事を諦める? とか、いろいろ考えてしまって。その度に『子供を育てながら働くのは、こんなにも厳しいのか』と暗い気持ちになります」(30代・女性)
経済的にも、キャリア的にも、「年少の前から保育園に入れたい」人が増えている。こうした「入りたいのに入れない」状況が、少しでもよくなるといいのだが…。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の子供がいる男女648名 (有効回答数)
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