マックのアルバイト100人に聞いた『マクドナルドの秘密』がスゴい
元クルーたちが語るマクドナルドの秘密とは…?
北は北海道から南は沖縄まで、多数の店舗を展開する大手ハンバーガーチェーン『マクドナルド』。
ランチタイムになると多くの店で混雑しているのを見かけるが、美味しい食事をパパッと提供するスゴ腕のクルーの仕事にはいつも感心してしまう。
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■マクドナルドのドコがスゴいのか
マクドナルドのクルーは、全員が常人の3倍ぐらいのスピードで働けるニュータイプなのではないかと思ってしまうぐらいだ。
そのスピード感にも関わらず、どの店舗に行ってもいつも同じ味、品質のものが出てくるのが不思議でならない。
いったい注文カウンターの向こう側では何が起きているのか。厨房では何が行われているのか。
その秘密を探るべく、マクドナルドで働いたことがある元従業員100名に対し、マクドナルドの食について、働いていて一番実感した、もしくは感心したことについて聞いてみた。
■100人の元従業員が話す「マクドナルドの秘密」ランキングベスト10
・1位
時間管理を徹底している 45人
・2位
温度管理や品質管理を徹底している 38人
・3位
できたての提供、スピードにこだわっている 27人
・4位
食材の産地へのこだわり 19人
・5位
作り方や味が統一されるよう工夫されている 17人
・6位
接客マニュアルが丁寧 15人
・7位
衛生管理を徹底している 14人
・7位
野菜の新鮮さにこだわっている 14人
・9位
ポテトはいつも揚げたてが食べられるように提供されている 10人
・10位
ポテトの塩加減にこだわっている 7人
※1人で複数回答をされている場合があるため、回答の合計は100人より多くなっています。
■実際に働いてみないとわからないコダワリ
記者も意外だったのが、品質に関する答えが多かったこと。なかなか客目線では分からない部分だ。
また、元従業員の話を聞いて、個人的に特に気になったのが、皆さんも大好きであろうポテトに関すること。あのやみつきになるポテトには、一体どのような秘密があるのだろうか?
ほかの回答についてもあわせてマクドナルドへ直接問い合わせてみたところ、さらに詳しい回答を得ることができた。
Q1:ポテトを揚げたてで提供できる工夫はどのようにしているのですか?美味しさの秘密も教えてください。
「マックフライポテトは、アメリカ産のフライドポテトに適した厳選された品種のじゃがいもを使用し、そのまま丸ごとカットしています。
工場でプレフライして冷凍、さらに店舗で再度揚げることで、外はカリッとゴールデンブラウン、中はホクホクのあの独特の食感と美味しい味わいのマックフライポテトになります。
このマックフライポテトならではの食感と味わいをお客様にお届けするため、決められた温度と時間をしっかり守って調理し、いつも揚げたてでおいしい商品をご提供できるようにしています。
ちなみにマックフライポテトは仕上げに塩で味付けをしますが、その量はもちろん最適な量が決められており、専用の器具を使うことで、いつでもどこでも同じ美味しさをご提供しています。」
Q2:野菜の使用期限はどれぐらいですか?
「マクドナルドで使用する生野菜にはレタス、スライスオニオン、サラダ用のレタスミックスなどの種類があります。
バーガーに使用するレタスには、細切りのもの、四角型にカットしたもの2種類があり、それぞれのバーガーの味や食感に合わせて使い分けられています。
収穫されたレタスは加工工場に運ばれ、カットされます。カットされたレタスはすぐに洗浄・殺菌し、袋詰めされます。鮮度を保つため、丁寧に脱気包装された状態でお店に届けられます。
お店ではパッケージに入った野菜を開封してから24時間、プレップテーブルと呼ばれる作業台の保冷庫に入れてから2時間で使い切るというルールがあります。」
Q3:食材ごとに決められた管理温度はそれぞれ何度なのでしょうか?また、その温度にされている理由も併せて教えてください。
「原材料によって冷蔵、冷凍、常温で温度管理を行っております。冷蔵品は1から4℃、冷凍品はー18から-23℃以内になるように庫内温度を保っています。
しっかりと品質が保たれ、おいしい状態で提供できるように、それぞれの食材に併せて温度を設定しています。」
Q4:回答の中に「1時間に1度手洗いをする」というのもありましたが、本当にそんな手洗いをしているのですか?
「手洗いは衛生管理の基本です。マクドナルドでは調理手順の一つとして、お店では最低1時間に1回以上の手洗いを義務付けています。さらに、担当ポジションを変わるごとに手洗いを行います。
また、安全な商品を提供するため、温度管理・手洗い・体調チェックなど多岐にわたる管理項目をリストにして、毎日チェックしていますし、外部機関による抜き打ち検査も行うなど、安全でおいしいハンバーガーをお客様にお召し上がりいただくために、徹底した衛生管理を行っています。」
Q5:「できたてを提供される工夫があれば教えてください」
「お客様にできたてのバーガーをお召し上がりいただくために、作り置きはしておらず、ご注文をいただいてからバーガーを作りはじめる「メイド・フォー・ユー」というキッチンシステムを導入しています。
15秒前後でバンズが焼けるトースターを使用しており、また無駄のない動きで材料をのせてバーガーを作っていけるように材料の並べ方を工夫していたり、作業台の温度が高く設定されているなど、できたての温かいバーガーを、素早くお客様にご提供し、お召し上がりいただけるように工夫されたシステムとなっております。」
■良いものをすぐ提供できる工夫がハンパじゃない
元従業員の話だけでもなかなか興味深かったが、実際に詳しく聞いてみるとその工夫がハンパじゃないことがわかった。
コンビニやスーパーで売っているサラダは1日余裕で持つのにマクドナルドでは野菜も保冷庫に入れてから2時間で使い切るなんて、新鮮さへのコダワリも感じられる。
手洗いも「最低1時間に1回」なんてクルーのみなさんは超大変だと思うが、客からすると非常に安心である。数千ある店をすべて衛生的に保つ努力…とにかくスゴい。
■話を聞いてから食べてみると…
マクドナルドの話を聞いてからお店へ行きいつものビッグマックセットを食べると、なぜか前よりも美味しく感じられた。
コレがマクドナルドの秘密を聞けた優越感からくるものか安全なものを食べられている安心感からくるものかは分からないが、結論を言うと「ビッグマックはやっぱり最高にウマいバーガー」なのであった。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月21日~2016年12月25日
対象:全国のマクドナルドで10年以内に働いたことがある人100名
(文/しらべぇ編集部 提供/<strong>日本マクドナルド</strong>)Sirabee編集部