ちょっと怖いけど激ウマ 「ワニ肉」しゃぶしゃぶを食べてみた
肉といえば、牛、豚、鶏…あとは羊や最近ではイノシシや鹿などジビエも話題。しかし、世界を見渡せば、もっと「変な肉」が一般的に食べられている地域も。
『世界のへんな肉』(新潮社)著者の白石あづささんが、「もっとも好きな肉のひとつ」と愛してやまない「ワニ肉」をしゃぶしゃぶで食べさせてくれる…というので、さっそく取材に行ってみた。
家でワニ肉を調理する機会はあまりないかもしれないが、「作り方」つきでご紹介しよう。
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■パッケージがちょっと怖い
しゃぶしゃぶの具となるワニ肉は、オーストラリアで養殖された冷凍もの。パッケージには大きな牙を持つワニのイラストが…。
今回は輸入物だが国内にも生産者がおり、ネットでは意外とふつうに売っているそうだ。
■メカジキのような巨大な白身肉
こちらは、いちばん美味しいと言われる「尾の身」で、およそ600グラム。すでに皮がむいてあるため「爬虫類っぽさ」はなく、メカジキやクエのように巨大な白身魚のよう。鶏むね肉にもちょっと似ている。
白石さんいわく「しゃぶしゃぶにする時はできる限り薄切りに」とのことだが、筋肉の繊維がかなりしっかりしており、やや切りにくい。
■薄切りにしたらしゃぶしゃぶに!
600グラムの肉塊が薄切りになったら、しゃぶしゃぶにしてみよう。鍋のスープは、昆布だしが基本だが、ワニ肉は癖がないため、かつおぶしやいりこだしなど、何でも合うそうだ。
■硬いかと思ったらぷりぷり
薄切りするのに苦戦したので「結構硬い肉なのでは…」と思って食べてみたら、火を通すとぷりぷりの食感に。
歯ごたえはしっかりあり、噛むほどにうま味が染み出してくる。つけダレの薬味に、パクチーを散らすとエスニック風で、なお美味しい。
アルマジロやトナカイ、キリンなど、世界中の「変な肉」を食べ歩いた白石さんが「トップクラスに美味しい肉」と太鼓判を押すのも納得できる。
■付け合わせの「ダチョウ生ハム」も絶品
ちなみに、付け合わせで出してもらった「ダチョウの生ハム」もうま味がギュッと詰まって絶品だった。
パーティなどでお客さんをびっくりさせたいとき、パンチのある「ワニ肉」はぴったりかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 取材協力/白石あづさ)
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