小説の才能があると思う芸人は?今後の作家デビューに期待の声も

作家芸人
(©ぱくたそ)

年末になり、お笑い番組やバラエティ番組で芸人の活躍を見かけることも多いだろう。その中でも、芸人が作家デビューする例も少なくない。

そこでしらべぇでは、「作家としても才能があると思う芸人」を調査するため、全国20代〜60代の男女1,357名に、以下の芸人の中から1番才能があると思う人を選んでもらった。

又吉直樹(ピース)/品川祐(品川庄司)/劇団ひとり/太田光(爆笑問題)/田村裕(麒麟)


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■芥川賞の影響はすごかった

全体の割合で見てみると、ピース・又吉直樹が59.5%と圧倒的な支持率であることがわかった。

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又吉直樹が書いた小説『火花』は、第153回芥川賞を受賞。小説執筆以前から愛書家としても知られ、文筆業もこなしていたが、満を持して世に送り出したのがこの作品だ。

これがきっかけとなり、改めて又吉の筆力の高さや独特の表現力を目の当たりにした人も多いのではないだろうか。

他に、エッセイ集『東京百景』や、芥川賞受賞後初めて出した、又吉と本について書かれた新書『夜を乗り越える』などがある。

次いで支持を集めたのは、19.8%の劇団ひとり。小説『陰日向に咲く』で2006年に作家デビューを果たし、映画化もされ、一気に文筆家としての評価が高まった。

最近では、アニメ映画『クレヨンしんちゃん 爆睡!夢ミーワールド大突撃』の脚本を担当し、執筆業でも活躍がめざましい。

11.0%の太田光も、『マボロシの鳥』や『文明の子』などの小説に加え、SMAPの曲『We are SMAP!』の作詞も担当している。

数字としては低い5.9%だった田村裕だが、『ホームレス中学生』の印税は2億円とも言われている。しかしそのお金はすでになく、今ではバスケットボールをする毎日だとか。

3.8%と一番低かった品川祐は、自身の体験を元に書いた小説『ドロップ』の映画化をきっかけに、映画監督としても活動している。

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■小説家デビューを期待する芸人

まだ小説家デビューを果たしてはいないが、今後こうした枠組みに入ると期待される芸人を2人紹介しておこう。

まずは、オードリーの若林正恭。ダ・ヴィンチで、人見知りを卒業するまでエッセイを書籍化した『社会人大学人見知り学部 卒業見込』は、又吉の「泣ける」というオススメもあり、好評を得ている。

もうひとりは、コントやフリップネタなど、独特のセンスを持つバカリズム。竹野内豊が主演を務めた『素敵な選TAXI』をはじめ、最近では『黒い十人の女』が話題となった。

まだ、脚本のみだが、バカリズムならではの世界観を、小説として読みたい人も少なくないのではないだろうか。


芸人としてやってきたからこそ、生まれた作品も多数あることだろう。今後もさまざまな芸人がお笑いで培った構成力やセンスを活かし、作家として活躍することを期待したい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1357名(有効回答数)

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Sirabee編集部

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