【真田丸】流行語大賞は「神ってる」より「黙れ小童!」がふさわしいとツイッター民

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(画像はNHK公式サイトのスクリーンショット)

今年の流行語大賞に「神ってる」が選ばれた。

大賞をはじめとして、さまざまな賛否両論が話題になる中、「神ってる」以上の流行語が見逃されているのでは…という声もある。

新語・流行語大賞の選考委員が今も気づいていない真の流行語、それは「黙れ小童!」だという。


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■いじられキャラの真田信之

大河ドラマ『真田丸』は、低調気味だった去年の作品『花燃ゆ』とは打って変わり巷でも大きな話題になった。

真田丸の最大の特徴、それは三谷幸喜監督の作品らしいコミカル要素を存分に散りばめた点だ。従来の大河ドラマの堅苦しさを完全に打ち破り、戦国時代劇の新しい様式すら作ってしまったようにも感じる。

とくに注目されたのが、大泉洋演じる真田信之。いや、「真田信之を演じている大泉洋」という表現がより適切かもしれない。『水曜どうでしょう』そのままのいじられキャラで、茶の間を笑いの渦に巻き込んだ。

その中で、西村雅彦演じる室賀正武に信之が「黙れ小童!」と一喝されるシーンが複数あった。ネット上の真田丸クラスターは、そのたびに大騒ぎである。

イラストやコラ画像も多数投下され、半ば社会現象にもなったかのように感じる。

しかも物語終盤で、信之が室賀正武の息子に「黙れ小童!」と怒鳴るシーンも用意されていた。言わば「積年の恨み」を息子に返したのだ。その瞬間、Twitterは爆発した。

https://twitter.com/shimashimagin/status/807908469307150337?lang=ja

確かに、これを「流行語」と言わずして何と言うのか。

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■幾多の困難に耐える

史実の真田信之は、大変な長生きをした人物だ。その分、気苦労が多い生涯を送ったのも事実である。

大坂の陣ののち、信之は先祖代々の地である上田を追われてしまう。それは江戸幕府による松代転封の命令で、表向きは「栄誉の加増」。だが松代は上田よりも土地が痩せていて、米の収穫高は少なかった。

さらに信之の最晩年、幕府をも巻き込んだお家騒動が発生する。これは最悪、真田家取り潰しの可能性すら有り得た事態であったが、信之が介入することで何とかそのシナリオを回避した。

だが、これほどプレッシャーのかかる人生を送った人物も珍しい。数々の苦難を乗り越え、松代真田家の命脈を現代に至るまでつなげた信之はまさに「名君」である。


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■覆った信之のイメージ

だからこそ、「黙れ小童!」という言葉が現代日本人の心に響いたのかもしれない。

若い頃は散々なまでにいじられ続けた男が、やがて若輩にその言葉をぶつけられるようになるまで成長する。テレビの前の一般大衆は、その姿に感動したのだ。

真田信之という人物は、父や弟に比べたらどうしても地味な印象が拭えなかった。真田物の講談などではどうしても「幸村=善、家康=悪」となるから、家康側についた信之は作品によっては悪役扱いされていたのだ。

ところが、今年の大河ドラマはそのイメージを完全に覆してしまった。信之がいたから、江戸期の真田家の繁栄があった。そうしたことを現代人に気づかせた作品として、今後も長く語り継がれるだろう。

(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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Sirabee編集部

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