「まいど」と声をかけられた区役所係長が激怒し暴行!その理由は一体…
神戸市東灘区の区役所で「まいど」といわれたことに激昂した39歳の係長が、声をかけた男性に罵声を浴びせたうえ暴行するという事件が発生した。
■理由はイライラしていたから
市の調査によると暴行した理由について係長は、「相談や難しい仕事が立てこみ、イライラしていた。『まいど』といわれて腹がたってしまった」と語っているとのこと。
ちなみに「まいど」というフレーズは、元日本ハムファイターズの岩本勉がヒーローインタビューで連発したことでも知られる関西地方の挨拶言葉である。
義理人情に厚く、親しみやすい近畿を代表するフレーズのようにも思えるのだが、なぜ係長は怒りを爆発させてしまったのだろうか?
■大阪在住のHさんに聞いてみると
生まれてからずっと大阪に住んでいるというHさんに見解を聞いてみた。
「『まいど』という言葉は『いつも』という意味で、お店の従業員などが使う言葉。一般人の場合、親しい人間以外には絶対に使わない。みず知らずのおじさんに突然いわれたら、戸惑うかもしれない。
関西人全員が『まいど』を使っているようなイメージを持っているようですが、この言葉はおもに大阪で使われることが多く、神戸ではほとんど用いられません。
ですから事件を起こした係長は言葉のニュアンスが理解できず、なじられたような印象を受けたのかもしれない。大阪だったらこんなことにはならなかったのではないかと思います」
神戸ではあまり使わない挨拶言葉を突然投げかけられたため、ニュアンスを正しく理解できなかったことが凶行に及んでしまった原因として考えられるようだ。
■方言でトラブルになることは多い?
今回のケースでもわかるように、同じ関西弁でも地域によって微妙に言葉づかいが異なる。それは同府県内でも同様だ。
他の地域に住む人間にとっては同じように思えるが、近畿地方に住む人にとっては大きな違いなのかも。
ちなみにしらべぇ編集部の調査で「その地方出身でもないのに、その地方の方言を使われるのを見るとイラつく」と答えた人は2割存在。
方言による認識の違いによって人をイラっとさせることは少なくないようだ。日本独特の文化ともいえるが、使い方に注意するべきかもしれない。
・合わせて読みたい→その地方出身でもないのに方言を使う人にイラつく割合は…
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代 男女1371名(有効回答数)
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