「アメリカ代表が弱いからやーめた?」WBC消滅危機にファンが怒りの声

「弱いからやめた」と考えても不思議ではない

野球
(IPGGutenbergUKLtd/iStock/Thinkstock)

29日、野球の世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」について、2017年の大会を以って終了となる可能性があるとアメリカのメディアが報じていることが判明。

日本では絶大な人気を持ち、野球人気回復の切り札ともいわれる大会だけにファンからはショックや落胆の声が。

一方でアメリカのやる気のなさは周知の事実だっただけに、「想定の範囲」と感じている人もいるようだ。


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■アメリカ国内で盛り上がらず

終了の理由はアメリカ国内でさほど盛り上がっていないことや、思うような利益がでていないこととみられている。

大会はメジャーリーグ機構が中心となって運営されているだけに、例え日本や韓国で盛り上がっていたとしても自国で人気がなければ存在価値はないと考えている模様。

また収益については日本側がたびたび配分の不均衡性を訴えており、不参加をちらつかせたこともある。

最終的には野球人気回復や「名誉」のために出場したが、金銭面や開催時期など当初から様々な構造的問題を抱えていた。

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■アメリカ代表が弱いから?

終了危機の理由としてささやかれているもう1つの理由が、開催国アメリカ代表の弱さである。

第1回はケン・グリフィー・ジュニアやディレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、ロジャー・クレメンスをなど有名選手を揃え優勝候補最有力とされていた。

ところが蓋を開けてみると苦戦が続き、ボブ・デービッドソン審判による故意的に思える誤審で日本に辛勝する始末に。

最終的に誤審は多くの人々の反感を買い、目の前でやられたメキシコが激怒。アメリカを破り、2次リーグで敗退に追いこんだ。

その後は有力選手の出場辞退が相次ぎ、決勝戦に進出できていない有様だ。アメリカ国民はメジャーリーグを最高レベルと考えているため、年間王者を「ワールドチャンピオン」としているが、世界レベルではベスト4止まりであることがわかってしまった。

すべてのジャンルにおいて1位にならないと気がすまない国民性であるだけに、日本やプエルトリコの後塵を拝している状況に憤りを感じている可能性が高く、「弱いからやめた」と考えても不思議ではない。


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■ファンの声は厳しい

野球ファンのSさんに聞くと、厳しい答えが返ってきた。

「メジャーリーグがやめるというなら、日本プロ野球機構が中心となって大会運営を引き継げばいいと思います。


ただ、権利関係にうるさい国なので、『金をよこせ』と言ってくるかもしれません。とにかくこの報道は『アメリカ代表が優勝しないと大会やめるぞ』と脅しているようにもみえて不愉快。


野球は世界的に遅れたスポーツですから、普及という意味では絶対に儲からなくても続けるべきだと思います。最近は日本もアメリカも人気が低迷傾向ですから、やらなくてはいけない。


しかし有力選手が自分の給料を守るために辞退したり、大会側は利益重視。普及や名誉の観点が欠落していて、自己保身ばかりで愚かにみえます。


それなら、大学生と社会人野球の混成チームで出場して一生懸命やってもらったほうがマシですし、今後につながります」


最後になる可能性がある2017年のワールド・ベースボール・クラシックは3月に開催される。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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