「悪魔ちゃん」より酷い! 難読珍名「キラキラネーム」に法規制は必要?
ここ10年ほどで増えてきた、難解で独創的な名づけは「キラキラネーム」や「DQNネーム」などと呼ばれている。
「悪魔ちゃん命名騒動」をご存知だろうか。1993年、「悪魔」と命名された出生届が「親権の濫用」を理由に不受理となり、両親と市が裁判で係争した事案だ。
「悪」も「魔」も常用漢字の範囲内ではあるものの、「子供の福祉を害する恐れがある」というのが不受理の理由だった。
裁判は、一審は「手続きとしては受理を認める」判決となったが市側が高裁に即時抗告。結局、両親が「よく似た別の名前」に命名することで決着している。
しかし昨今の珍名は、「悪魔ちゃん騒動」がかわいく見えるほどだ。
■キラキラネーム/DQNネームと呼ばれる珍名づけ
ここ10年ほどで増えてきた、難解で独創的な名づけは「キラキラネーム」や「DQNネーム」などと呼ばれている。
極端な例だと、「水=あくわ」「泡姫=ありえる」「皇帝=しいざあ」「羽姫芽=わきが」「詩羽楊=じばにゃん」など。
ふりがながなければとても読めず、とんでもない意味になる名前もある。
一部では「就活で不利」などといった声も聞かれるが、「悪魔ちゃん」の名づけを結果的には行政が阻んだように、何らかの法規制が必要なのだろうか。
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,365名に調査を実施した。
■4割が「法律での規制」を支持
「法規制が必要だと思う」と回答した割合は、全体の39.5%。さらに、男女・年代別でくわしく見てみると…
男性は40代がもっとも高く5割に迫り、30代も4割を超えている。女性も30代では「規制派」が5割に迫った。
とくに子育て世代の危機意識が高いのは、「珍名の子供たちと我が子を関わらせたくない」という防御本能かもしれない。
ともあれ、「悪魔」で受理しなかった出生届を「泡姫」「わきが」で受理してしまう行政の責任も否めないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)