「痴漢抑止バッジ」って知ってる? 社会を変えるデザイナーに聞いた

2016/11/13 09:00

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「痴漢抑止バッジ」の存在をご存知だろうか?

今もなおなくなることのない痴漢行為から身を守るツールとして、被害にあっていた女子高校生が母親と2人で2015年に考案したもの。

バッジを身に付けはじめてから、彼女は痴漢にあっていないという。

その活動を普及するために、毎年新しいバッジのデザインを募集しており、今年の11月3日に新しいデザインが発表された。

しらべぇ取材班は、数々のデザインが応募される中で、2016年度の最優秀賞を受賞した神崎遥さんに話を聞いた。

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(一般社団法人痴漢抑止活動センターの スクリーンショット

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■応募しようとおもったきっかけは?


神崎:たまたまこの活動を知る機会があり、自分の専攻しているデザインで社会に貢献できるならと応募しました。

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■今回のデザインのコンセプトは?


神崎:これまでのバッジのデザインを拝見したところ、色味が強いという印象を受けました。変に目立ってしまい服装に合わせにくいのではと考え、まずは気軽にバッジをつけてもらえるように合わせやすい白をベースに考えました。


そして見られてないからといって痴漢する人がいるのなら、「誰かに見られている」ということを印象付けるために必ず「目」を入れようと思いました。


股の下からのぞき込む女子高生にしたのは、逆さになって髪の毛を逆立てているような表情から「泣き寝入りしない」というメッセージを込めました。ただ、そのイラストがキツくなりすぎず、可愛くなりすぎないように気を付けてデザインしました。


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■この活動を通じてどのような社会になればいい?

神崎:苦しむ被害者、犯罪行為に走ってしまう加害者が減っていくことが何よりですが、いつかは「痴漢」という言葉そのものがなくなればいいなと思います。


神崎さんの作品は、男子高校生からの票が多く、「もし、痴漢をしようと近づいたときにこのバッジが目に入ったら、男として情けなくなる」というコメントもあった。選考の際に彼女が込めたメッセージが強く伝わったのだと感じたそうだ。

痴漢抑止バッジは、「被害にあわない」「加害者を生まない」「冤罪被害者もつくらない」といった、痴漢という行為によってトラブルに巻き込まれる人々を救うための活動。

痴漢にあってから勇気を出して声を出すのではなく、被害にあわない、加害者を生まないためにバッジを活用してほしい。そして、いずれはこのバッジを付けなくてもよい社会になればと願う。

■販売(予定)店舗
2016年10月から、イトーヨーカ堂津久野店で取り扱い開始。販売店は随時募集中であり、ネット販売も行っている。(http://tarjk.thebase.in/

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(取材・文/しらべぇ編集部・吉尾峻 取材協力/痴漢抑止活動センター)

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Sirabee編集部

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