スマホや携帯ゲーム機を破壊する「EMP発生装置」を自作した男性
高高度核爆発や雷などによって発生するパルス状の電磁波、電磁パルス(EMP)というものをご存知だろうか。
映画やゲームでは電子機器を撹乱・あるいは破壊する手段としてEMP爆弾などが登場することがあるが、そんな危険な電磁波を発生させる装置を自作してしまった男性が実際にスマホなどをメチャクチャにする様子がYouTubeで公開されているようだ。
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■電子機器の大敵、電磁パルス
電磁パルスは、ケーブル・アンテナ類に高エネルギーのサージ電流を発生させ、それらに接続された電子機器などに流れる過剰な電流によって、半導体や電子回路に損傷を与えたり、一時的な誤動作を発生させる。(Wikipediaより引用)
簡単に言うと、強力な電磁パルスが発生すると近くの電子機器は大変な事になってしまうのである。
そのため軍事用の電子装置には金属箔などでケーブルを保護し、わざわざ電磁パルスに対する防護措置を取っているものもあるという。
■材料も構造もいたって単純
男性が自作したEMP発生装置の構造はシンプルだ。
電源としてリチウムイオン電池を使用し、高電圧コンバーターを通して銅線コイルへ接続。コンバーターと銅線コイルの間には小さな隙間があいていて、電流を流すとスパークが発生する。
スイッチを押してスパークが発生している間は、コイルから断続的に電磁パルスが発生することになる。
■スマホやゲーム機を次々と破壊
実験の手始めに男性が選んだのは何ゲームボーイアドバンスSP。今となっては貴重なハードなのに、なんてもったいことを…。
お手製のEMP発生装置を背面に近づけると、起動画面がブツッと切れて強制的に再起動。また、液晶側に近づけるとその部分が真っ黒に変色する。
お次はAndroid搭載スマホ。本体に近づけると画面が一瞬でブラックアウトし、電源スイッチを押してもうんともすんとも言わない。恐ろしいほどに効果覿面だ。
さらにiPhone端末でも同様の実験を行うと、Android端末と違いゆっくりと溶けるように画面が暗転。まさに意識が薄れていく最期の瞬間という感じで恐ろしい。
このようにしっかりと効果が確認できてしまったわけだが、残念ながらこの装置に嫌がらせ以上の実用性があるとは思えない。
遊ぶ半分で使用すると大変なことになりそうなので、興味があっても真似をするのはやめておいたほうが良さそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)
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