特撮界のピコ太郎!?一度聴いたら忘れられない不思議な曲3選
2016/10/31 21:00
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
パンチパーマにサングラス、全身アニマル柄の怪しい出で立ちでアップルとパイナップルにペンを突き刺し「ペンパイナッポーアッポーペン」と囁く不思議な動画をYouTubeに投稿したピコ太郎さんが話題になっています。
前述の動画・ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)は、YouTubeの「ミュージック全世界トップ100」の9/30〜10/6付ランキングで1位を獲得。集計期間の再生累計は1億3400万再生となり、このランキングで日本人が1位を獲得するのは初となっています。
簡単で覚えやすい連続する英単語を、テクノのリズムと上手く噛み合わせることによって生まれる不思議な気持ち良さが異常な中毒性となり、若年層を中心にハマる人が続出しているのです。
一度聴いたら忘れられない不思議な中毒性がある曲。特撮作品の楽曲にもあるんですよ、そんな「言葉の意味はわからんが、とにかくすごい中毒性だ」という曲が。
今回は、一度聴いたら忘れられない特撮名(迷)曲をご紹介したいと思います。
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①シュールだけど気持ち良いリズムがクセになる
タコの怪獣「タコラ」と不思議な森に住むおかしな住人たちが繰り広げるコメディ作品の主題歌「クレクレタコラ」は、シュールな作品の世界観を上手く表している不思議な曲です。
「クレクレクレ クレッテ クリャルカ クリャリンコ」歌い出しから一体何を歌っているのかまったく訳が分かりませんが、植木等さんの「スーダラ節」を彷彿とさせる雰囲気を感じます。
脱力系の曲なのに節回しがしっかりしているので、リズムの気持ち良さを体感できます。その証拠に、篠原ともえさんがカバーした「クレクレタコラ」は本格的なテクノに生まれ変わっています。
一度聴いてしまうと無意識に「クレクレクレ、、、」と口ずさんでしまう中毒性の高い曲です。
②アイドル快獣の歌を歌っているのは、あの大人気声優
特撮ファンに限らず幅広い人気を誇っている快獣ブースカ。元々は1966年の作品なのですが、1999年に新シリーズとして「ブースカ!ブースカ!!」という作品が作られました。同作の主題歌「ブースカ!ブースカ!!」
でも気持ちよいリズムのリフレインを取り入れています。
この曲は歌詞のほとんどがブースカ語と擬音という特徴があり、つい歌詞の意味を考えてしまう大人よりも、直感的に喜怒哀楽を感じられる感受性の豊かな子供が大好きなタイプの楽曲です。
歌い方も言葉の表情がわかりやすく歌われていて、子供向け教育番組に近い雰囲気ですが、実は歌っているのはアラサー、アラフォー世代のアニメ好きにとっては知らない人はいないであろう声優・林原めぐみさん。
声の演技が抜群であるため、意味が分からないブースカ語の歌詞にも喜怒哀楽が見え、つい口ずさんでしまいます。
③あの仮面ライダーにも迷曲が
仮面ライダースーパー1(1980年放送)の前期エンディング曲「火を噴けライダー拳」では、不思議な歌詞と気持ちの良いリズムが合わさると中毒性の高い曲になる、という構図を格好良い方向にまとめた結果、不思議なヒーローソングが生まれました。
昭和のヒーローソングの中でも音楽的に高度なアレンジの楽曲で、ビートが効いたサザンソウルを思わせるマイナー調のメロディに絡むホーン隊のキレが素晴らしい。
しかし、サビの8小節すべてが「エイ!」というかけ声だけ。合計すると22回も「エイ!」と叫びます。
仮面ライダースーパー1は、赤心少林拳(せきしんしょうりんけん)という拳法の呼吸法を用いてライダーに変身する特殊な変身方法をとるライダーなので、拳法がスーパー1のアイデンティティと言えます。
したがって、「エイ!」は赤心少林拳のかけ声であることは納得できるのですが、ここまでリズミカルに「エイッ エイッ エイッ!」と迫る曲は他にはありません。
驚異的な再生回数をたたき出したピコ太郎さんのペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)は、一見するとただの面白動画だと思われますが、ここまで人を引きつけるのは音楽的な確固たる理由があってこそ。
今回紹介した曲も楽曲自体の音楽的要素がしっかりしているからこそ成立する「不思議な中毒性のある楽曲」なのです。
テクノと意味不明の歌詞で世界を巻き込んだピコ太郎さんの次なる一手はどんな「変な曲」が飛び出るのか、全世界が注目しています。
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(文/モノブライト・出口博之)
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