日本シリーズ開幕直前!野球ファンの思い出に残る名勝負5選
22日からプロ野球日本シリーズが開幕。セ・リーグを25年ぶりに制した広島東洋カープと、ソフトバンクを振り切った北海道日本ハムファイターズが対戦する。
過去様々な名勝負をうんできたシリーズだが、人々がもっとも印象に残っているのはどの対戦なのだろうか。さっそく聞いてみた。
■印象に残る日本シリーズ5選
回答をランキング形式で紹介しよう。
・第5位:西武ライオンズ対広島東洋カープ(1986年)
黄金時代初期の西武と山本浩二、衣笠祥雄が健在だった広島の対戦。投打にバランスの取れたカープが初戦引き分けのあと3連勝で王手をかけるが、5戦目に西武が投手工藤のサヨナラヒットで勝利した。
すると流れが完全に西武となり、2連勝で逆王手。運命の第8戦は秋山の「バク宙」2ランホームランで追いつくと、ブコビッチのタイムリーで勝ち越し。工藤がリードを保ち、西武が大逆転で日本一に。
・第4位:千葉ロッテマリーンズ対阪神タイガース(2005年)
プレーオフを制したロッテとJFKを要する阪神が激突。タイガース圧倒的優位の下馬評だったが、蓋を開けるとマリーンズ打線が大爆発。
ロッテが初戦10-1の濃霧コールドゲームとすると、2戦目も10-0。甲子園に舞台を移した第3戦では阪神頼みの綱下柳、藤川球児が炎上し、10失点。
勢いそのままにマリーンズが4戦目も押しきり、圧倒的な力で日本一に。
・第3位:広島東洋カープ対近鉄バファローズ(1979年)
古葉監督の広島東洋カープと、悲願の日本一を狙う西本幸雄監督率いる近鉄バファローズの対戦。3勝3敗で迎えた第7戦の9回裏、1点リードの広島は抑えの江夏が乱調でノーアウト満塁の大ピンチ。
近鉄に最大のチャンスが訪れたが、佐々木恭介が三振。続く石渡はスクイズを空振りし、ランナーが死んで2アウト。つづくボールを三振で広島が奇跡の日本一を達成。
この投球は「江夏の21球」として雑誌などに取りあげられ、広く知られるようになる。
・第2位:読売ジャイアンツ対近鉄バファローズ(1989年)
前年の雪辱を果たし優勝した仰木近鉄と藤田監督率いる巨人の日本シリーズ。開幕からつねにバファローズペースで試合が進み、3連勝。
しかし3戦目の試合終了後、ヒーローインタビューで加藤哲郎が「打たれそうな気がしない、たいしたことない」「シーズンのほうがしんどかった、相手も強いし」などと放言。
これをマスコミが「巨人はロッテより弱い」と報道し、巨人が激怒。怒涛の4連勝で逆転日本一を掴んだ。なお当時のインタビューをみても「ロッテより弱い」とは発言していない。
結局近鉄は2001年にも日本シリーズで敗れ、一度も制すことなく球団が消滅した。
・第1位:東北楽天ゴールデンイーグルス対読売ジャイアンツ(2013年)
悲願の優勝を掴んだ楽天が、連覇を目指す巨人に挑んだシリーズ。王手をかけて仙台に戻った楽天は6戦目を田中将大で落とし、圧倒的不利で第7戦に突入。
杉内で必勝を期した巨人だが、楽天が美馬の好投と牧田のホームランなどで3点リード。9回表、前日160球投げた田中が志願の登板で無失点に抑え、楽天が球団創設初の日本一に輝いた。
数々のドラマをうみだした日本シリーズ。今年はどのような勝負が繰り広げられるのだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
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